星の欠片の物語、考察 -フォルダ5&10編、前半-

f:id:citrus_pepper13:20180528213414j:plain

『星の欠片の物語、ひとかけら版』の考察、フォルダ5&10編の前半。

※ネタバレが含まれるため、クリア後に読むことを推奨します。

※また、同社の作品(ANOSシリーズ)のネタバレはありません。

フォルダの5番と10番を読み解く、

フォルダ1編の冒頭で、読み解くフォルダを1・5・10・12にしました。

ここでは5番と10番を読み解いていきます。

では、フォルダ5の内容からおさらいしましょう。

 

『代償と交換条件、』

一旦は分割されるとはいえ、再構成の過程でそれを捨て去ることが出来るのであれば、そこに身を差し出すのに十分な理由足り得る。

これは犠牲でもなければ生け贄でもなく、交換条件である。

 

無論分割された状態で自らを元に戻す事が叶わず、そのまま取り残される危険は否定しない。

当然ながら再統合された人格が前と同じである保証はない。

 

手順の過程で本来の目的ではない人格が選出され、取り除かれる可能性も否定できない。

リスクは掲示してある。

 

最低限の退出料は必要だが、踵を返す者を引き止める仕組みは用意していない。

これを構成する材料は人の行動後の残留物を混ぜ合わせた上での再利用。

 

統一感はいささか失われてしまうが、そうであるが故に訪れた者への試行錯誤の幅を無数に用意する事も出来る。

 

次に紹介するのは、フォルダの10番。

 

5番と似たところがあります。

今回、2つまとめて説明することにした理由です。

それでは、中身をどうぞ。

 

『問題と対処、』

分割の過程で、仕組みを動かして行動すべき人格に記憶と知識と知恵が殆ど残らない事が分かった。

 

このままでは、自らの行動によって欠片を元に戻す行動を取る事が出来なくなってしまう。

誰かから助けを借りようにも、世界の果てに置かれ、砕けると同時にその存在が秘匿される以上、それは期待出来ない。

 

その為、『別の世界を覗き込む事が出来る装置』の仕組みをつくる事にした。

無論侵食さえ出来ていない向こう側にそれを直接送ることは出来ないが、このような仕組みがある事を知らせる事は出来る。

 

それが可能である事が分かっているのなら、必ずそれをつくって広める者が現れる。

使った者の座標軸がこの特異点と重なってさえくれさえすれば、ここに繋げる事が出来る筈だ。

 

以上、フォルダ5と10の中身でした!

次は、その2つの共通点です。

 

 

2つのフォルダに共通すること、

2つのフォルダで似ているところを抜き出してみます。

  • 「再統合された人格」(フォルダ5)
  • 「行動すべき人格」(フォルダ10)

「人格」が共通していますね。

 

そして、もう1つ……

  • 「一旦は分割されるとはいえ」(フォルダ5)
  • 「分割の過程で」(フォルダ10)

「分割」も出てきます。

 

 

「一旦は分割される」と「再統合された人格」  

人格が再統合されるということは、一度、分割されていなければなりません。

つまり、人格が別れ、再び統合される過程が、フォルダの内容に含まれています

 

読み解く上で重要なことです。

これを踏まえた上で、細かく見ていきましょう。

 

フォルダの5番から。

 

 

フォルダ5を読み解く、前編、

それを捨て去る、

上から順番に見ていきましょう。

 

「一旦は分割されるとはいえ、再構成の過程でそれを捨て去ることが出来るのであれば、そこに身を差し出すのに十分な理由足り得る。」

 

前半の文は、人格の分割と再構成(再統合)のことです。

では、その過程で捨て去ることの出来る「それ」とは何でしょうか?

 

 

後ろのほうに手掛かりがあります。

具体的には「手順の過程で本来の目的ではない人格が選出され、取り除かれる可能性も否定できない」でした。

書いてあるとおり、過程で取り除けるのは人格です。

 

ここでは「そこに身を差し出すのに十分な理由足り得る。」とあるので、

「それ」を捨て去ることにメリットがあると考えられます。

 

それ」とは、取り除きたい人格のことですね。

 

 

そこに身を差し出す、

次に、さっきの文の後半。

「そこに身を差し出すのに十分な理由足り得る」の「そこ」とはどこなのか?

 

文の前半から、そこに身を差し出すことで、人格の分割を行なうことができると考えられます。

 

次に、フォルダ12より

「(星が)砕ける欠片の数だけ人格も別れるという仕様」と書いてありました。

星が砕けることで人格の分割が起こるようです

 

 

「星が砕けること」と「そこに身を差し出す」。

それだけでは、「そこ」が必ずしも「砕ける前の星」とは限りません。

他の場所に何らかの装置があり、それが星と連動している可能性もあります。

f:id:citrus_pepper13:20180708234846j:plain

しかし、星の周りにはプレイヤーが見渡す限り、何もありませんでした。

「そこ」とは(砕ける前の)星のことであると推測します。

 

 

人格の分割と再統合のまとめ、

まとめる前に、1つだけ補足です。

 

少女がゲームの冒頭で、

「欠片が元に戻ってさえくれれば、それに合わせて知識と記憶も戻ってくると思うがな」と言っていました。

これが正しければ、砕けた欠片が元に戻れば、人格も統合されることになりますね。

 

 

人格の分割と再統合のまとめに入ります。

  • 星が砕ける⇒人格も別れる
  • 砕けた欠片が戻る⇒人格も統合される
  • その際、人格を捨て去ることが可能

 

人格の分割と再統合する際のリスクとリターンについて。

 

リスク

  • 人格を統合できず、星に残される危険性があること
  • 目的と異なる人格を捨ててしまう可能性があること
  • 戻った人格が前と同じにならない可能性があること

リターン

  • 目的の人格を捨て去ること

 

フォルダの作成者からは、それだけのリスクを負ってでも、行なう価値があるという意思が伝わってきます。

 

以上、人格の分割と再統合のまとめでした。

 

 

フォルダの作成者、

ところで、フォルダ5において、気になる表現がありました。

「身を差し出す」のことです。

 

「身を投じる」「身を粉にする」のように、「身」は自分の身体を指す表現です。

「身を差し出す」も、自分自身が行動している表現になります。

 

フォルダ5の内容から、身を差し出すことで人格を分割していました。

つまり、フォルダの作成者自身が人格を分割しようとしていると考えられます。

 

 

フォルダ10にも同様のものがあります。

「自らの行動によって欠片を元に戻す行動を取る事が出来なくなってしまう。」

 

この文の「自らの行動によって」も、自分自身が行動している表現と言えるでしょう。

その続きの「欠片を元に戻す行動」とは、人格を統合することでした。

 

 

2つをまとめると……

フォルダの作成者自身が人格の分割と再統合を行なおうとしていると言えます。

 

重要な事実が判明したところですが……

フォルダ5の前半は、これにて終了です!

残りの部分は、フォルダ10のあとに説明します。

 

 

フォルダ10を読み解く、

行動すべき人格、

さっそく、フォルダ10の冒頭です。

「分割の過程で、仕組みを動かして行動すべき人格に記憶と知識と知恵が殆ど残らない事が分かった」

 

この行動すべき人格とは何なのか?

 

 

手掛かりは少女の発言です。

「わしの知識と知恵も欠片の方に持って行かれてしまったんじゃ」と言っていました。

 

知識や知恵があまり無いという、ドジっ娘な少女の特徴  

行動すべき人格の特徴と一致しています。

そのため、少女が行動すべき人格を持っていると考えました。

 

 

先ほども触れましたが、続きにはこうあります。

「このままでは、自らの行動によって欠片を元に戻す行動を取る事が出来なくなってしまう。」と。

 

実際にゲーム内で、少女はプレイヤーに対して助けを求めていました。

少女は知識や知恵が足りず、欠片を戻す行動が取れません。

それらを取り戻すために、協力して欲しいと言っていました。

 

 

これらのことから、行動すべき人格とは、欠片を元に戻し、人格の再統合を行なう人格であると推測します。

 

 

少女とフォルダの作成者、

「このままでは、自らの行動によって欠片を元に戻す行動を取る事が出来なくなってしまう。」

この文章は、とても重要です。

 

 

少し前に「自らの行動によって」がフォルダ作成者自身の行動を指すという考えを示しました。

そして、欠片を元に戻す役割を持つのが少女であるとお話したばかりです。

 

フォルダの作成者自身が人格の分割と再統合を行なおうとしているのであれば……

その分割した人格の中に、行動すべき人格が含まれます。

行動すべき人格を持った存在が、あの少女です。

 

f:id:citrus_pepper13:20180708235724j:plain

 

もうお分かりですね?

フォルダの作成者とは、少女が人格を分割する前の存在です。

 

 

後編へ続く!

広告を非表示にする