ららマジ第一幕、元ネタ解説

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元ネタ解説、第一幕『いばら姫』。

ららマジを詳しく知る手助けになったら幸いです。

『いばら姫』と『眠れる森の美女』はストーリーの流れが同じ

第一幕、タイトルにもなっている『いばら姫』。

作中でもホニャちゃんが菜々美のことを、何度か「イバラ姫」に例えていますね。

ちなみに第2場10のタイトルも「イバラ姫を救うために」でした。

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この『いばら姫』、元は『グリム童話集』にある童話の1つです。

 

おや? ららマジで重要な「音楽」が関わっていませんね。

他の章では、曲名が由来のものが多いのに。

なぜでしょうか?

その理由は、おいおい分かります。

 

さて、『いばら姫』のストーリーについて話しましょう。

呪いにかかって眠りに付いた姫を、王子が助けに行く話です。

あれですね、王子様のキスで眠りが解けるやつです。

 

なんか似たような話を、どこかで聞いたような気がしませんか?

それもそのはず、『眠れる森の美女』とだいたいストーリーが同じなんです。

 

 

ディズニーの『眠れる森の美女』で使われたバレエ音楽

『眠れる森の美女』はヨーロッパの古い民話です。

これを元に作られた物がいろいろあります。

なかでも、特に有名なものがありますね。

これです。

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ディズニーの『眠れる森の美女』。

マレフィセントが出てくる、あの作品と言えば分かると思います。

 

ちょっとストーリーをおさらいしてみましょう。

 

オーロラ姫は魔女マレフィセントの呪いにかかります。

「16歳の誕生日の日暮れまでに、糸車の針で指を刺さして死ぬ」

で、実際に指に刺しますが死にはしません。

 

なぜなら、マレフィセントのあとに妖精さんが魔法をかけていたからです。

「死ぬのではなく眠るだけで、運命の相手からのキスにより目覚める」

そして、姫が眠りにつきました。

 

その後、王子様が助けに行き、ドラゴンになったマレフィセントを倒します。

姫は王子様のキスで目覚めるのです。

 

だいたい『いばら姫』と同じですね。

 

 

ところで、オーロラ姫が眠りに付いた時、姫は16歳でした。

第一幕のヒロイン、菜々美も4月9日生まれなので、たぶん16歳。

ヒロインの年齢が同じなんですね。

(ヒロインが呪われているのも同じ)

 

ちなみにオーロラ姫には「夜明けの光」という意味があるそうです。

メモリアルドレス「いばら姫」のドレスストーリーで

器楽部復活の最初の一歩が私だったなら。

それには意味があったって、チューナーくんにも思ってもらいたいですから!

と菜々美が発言していました。

「夜明けの光」とかけているのでしょうか?

 

 

ここでようやく「音楽」が関わります。

アニメ『眠れる森の美女』の音楽は、チャイコフスキーが作曲したバレエ音楽をアレンジ(ワルツに)して使っています。

次で、そのバレエ音楽について触れます。

 

 

バレエ音楽『眠れる森の美女』が第一幕の元ネタ

「音楽」が関わっていることから、バレエ版『眠れる森の美女』が第一幕の重要な元ネタということは察してもらえたはず。

 

それでは……いったい、ディズニー版と違うところは、どこでしょう?

 

魔女マレフィセントの代わりに、邪悪な精霊カラボスが出てきます。

そう、第一幕のディスコードの元ネタは、バレエ音楽版『眠れる森の美女』だったんですね。

カラボスがディスコードなのも納得かと思います。

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それから、マレフィセントの後に魔法をかけてくれた妖精さん。(メリーウェザー)

バレエ版では、リラの精です。

 

リラとは、花のライラックのこと。

そして、ライラック花言葉「友情」「大切な友達」「青春の思い出」です。

これは、もしかして……

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ライラック花言葉は、菜々美の救いそのものなのでは?

憶測ですが、そうだとしたら素敵ですよね。

 

ちなみに蛇足になりますが、西洋では、花言葉がプライドとビューティーだそうです。

この表現、自分にも他人にも厳しい?紗彩ちゃんっぽい気がします。

 

他にもライラックの色(明るい紫)が、紗彩ちゃんの髪色(薄いバイオレット)に似ていたりします。

完全にこじつけ。

 

 

バレエ版のシナリオ に存在する、多くの共通点

シナリオとの共通点を見る前に、登場人物のおさらい。

バレエ版でも、ヒロインがオーロラ姫なのは変わらず、王子はデジレ王子となります。

(ディズニー版はフィリップ王子なんです)

 

 

あらためて、シナリオを見ていきましょう。

 

まずカラボスがオーロラ姫に呪いをかけます。

続けて、リラの精が願いを授けます。

姫は16歳の誕生日に、つむで指を刺し、眠りにつきます。

 

菜々美の心の傷をバラで例えるなら、

トゲが刺さったことで、呪いにかかったと言ってもいいかもしれませんね。

この例えは正直、無理があるかも。

 

 

そして、狩りをしていたデジレ王子の前に、突然リラの精が現れます。

このあたり、チューナー君の前にホニャちゃんが現われたのと被りますね。

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リラの精はデジレ王子にオーロラ姫の幻を見せました。

姫の美しさに魅入った王子は、城へと姫を助けに行きます。

その城はイバラに覆われていました。

 

ここはチューナー君が、菜々美の自我と会い、イバラに覆われた湖に行く流れと似ていますね。

 

王子がカラボスを打ち負かし、オーロラ姫が目を覚まします。

オーロラ姫とデジレ王子が皆に祝福されつつ、結婚して、めでたし、めでたし。

 

第一幕のチューナー君もカラボスを倒していました。

 

 

シナリオ上の共通点はこんな感じです。

こうしてみると、意外と多いものですね。

 

 

チャイコフスキーという名の記憶のバラ

次に、作曲者のピョートル・チャイコフスキーさん。

『眠れる森の美女』の他に、『白鳥の湖』や『くるみ割り人形』を作曲した人です。

 

 

ちなみにチャイコフスキーさん。

亡くなった後に、バラに名前が付いています。

 

それが、これです。

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写真は花と実と魔女より引用*1

もう1つの画像は、菜々美の記憶に触れるときのバラ。

両方とも、そっくりなので、チャイコフスキーという名のバラが、記憶のバラの元ネタだと思います。

 

 

王子とオデットが湖で自殺した『白鳥の湖

話が変わって、『白鳥の湖』。

 

1877年にチャイコフスキーさんが作曲しました。

その年にチャイコフスキーが結婚に失敗して、自殺しようとしてます。

そんなときに作った作品です。

 

白鳥の湖』の物語終盤。

 

  ついに王子が悪魔を打ち破ります。

しかし、白鳥の呪いは解けません。

絶望した王子はオデットと一緒に、湖に身を投げて、来世で結ばれます。

 

 

ノイズのせいで苦しむ菜々美が、湖にフルートを捨てようとしますが、

もしかしたら、白鳥の湖』で身を投げたことが元ネタなのかなと。

 

「湖」つながりで調べたら出てきましたが、偶然かもしれません。

 

 

英雄ジークフリートの持つ剣「ノートゥング」

さて、皆さん大好き北欧神話のコーナー!!

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チューナー君が持ったとたんに、指揮棒?から音叉へと変わった、謎多き神具。

 

ノートゥングとは、『ニーベルングの指輪』で英雄ジークフリートの持つ剣の名前です

 

『ニーベルゲンの歌』では「バルムンク」。

元となった北欧神話では「グラム」の名で呼ばれます。

ファンタジー系の作品には魔剣として、よく登場しますね。

 

 

ニーベルングの指輪』において、ヴォータンによって砕かれたノートゥング。

英雄シークフリートはノートゥングを鍛えなおして、竜に化けたファーフナーを倒します。

 

 

ん? 竜(ドラゴン)といえば、プロローグで……。

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そして、ヴォータンは北欧神話で言うところの「オーディン」。

おや? これまた、プロローグで……。

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ディエ……。

おおっと、これ以上はいけない!

(第一幕以降の話になるので)

 

 

あらためて、ノートゥングの話。

 

ノートゥング(Notung)とは、「窮地」を意味するノート(Not)が由来で、

窮地に陥ったときに得られたことから、その名が付きました。

チューナー君がノートゥングを得たとき、それは器楽部の窮地だったのかもしれません。

 

 

壊れた指揮棒について気になっていると思いますが、

そのあたりは別のどこかで話せたら、と考えているのでお待ちください。

 

なので、次は『ニーベルングの指輪』の話。

 

 

ニーベルングの指輪』の概要

リヒャルト・ワーグナーさんが書いたオペラです。

北欧神話の英雄シグルズの物語をモチーフとした、『ジークフリートの死』から考えて作ったそうです。

 

それが次第に広がって、

と上演に4日間(合計、約15時間)もかかる作品になったそうです。

 

 

ところで、第1日の『ワルキューレ』。

ワルキューレといえば、グr……。

それから、2部のクレジットで間違えて出てきた……。

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(誤字だったため、現在は修正されています)

ああっと!

ワルキューレについては、あとで話します。

 

 

定期演奏会の会場の元ネタ、バイロイト祝祭劇場

そんな『ニーベルングの指輪』を最初に上映したのが、バイロイト祝祭劇場

ワーグナーさん自身の作品を上演するために、作ったそうですよ。

 

ららマジ、第一幕にも似たような名前の場所がありましたね。

 

それは祝祭劇場です!!

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郷土資料館にあるコンサートホールで、器楽部の定期演奏会の会場として出てきました。

チューナー君がプロローグで、器楽部の演奏を聞いた場所ですね。

 

 

名前が似ている、『ニーベルングの指輪』が関係している。

その2点だけかもしれませんが、祝祭劇場の元ネタはバイロイト祝祭劇場でしょう

 

ちなみに『ニーベルングの指輪』の初演時に、チャイコフスキーさんが観客として来たそうです。

これは偶然か、狙ったものなのか。

もし狙って書いていたのだとしたら、シナリオライターさん、おそるべし。

 

 

戦乙女ホニャ

少し前に話しました「ワルキューレ」。

ワルキューレとは、別名、戦乙女やバルキリーとも言います。

 

第2場9のクエストで、ホニャの発言から……

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音楽の精霊にして、

勝利をもたらす戦乙女  

このホニャ様あってこそだニャ!!

まさかの戦乙女、宣言!

 

広い意味では、武器を持って戦う女性のことですが、

ここでは、『ニーベルングの指輪』に登場する人物ですね。

北欧神話では、他にも多数のワルキューレがいます)

 

さきほど紹介したとおり、第1日のタイトルにもなってます。

 

せっかく第一幕の元ネタ解説のラストなので、

ニーベルングの指輪に登場するワルキューレの一覧」を載せましょう。

あれ? グリm……何とかさん、あなたはワルキューレの一人なんですね。

 

先ほど「北欧神話では、他にも多数のワルキューレがいます」と言いましたが、

グリムゲルデさんは『ニーベルングの指輪』にしか出てきません。

「もう1つのプロローグ」で登場してるし、最後くらい言ってもいいよね。

 

 

それから、ホニャちゃんの発言。

もし正しければ……ホニャちゃんはこの中の一人ってことになりますね。

 

 

 

第二幕『アマデウス』はこちら