ららマジ 推測:ニーベルングの指環1~世界の情勢~

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ららマジの裏側推測シリーズ、ニーベルングの指環編その1。(全4回)

ニーベルングの指環との繋がり、ららマジの世界の情勢について説明します。

ニーベルングの指環

ららマジは歌劇『ニーベルングの指環』との類似点が非常に多いです。

※『ニーベルングの指環』は序夜~第3夜で構成されています。

 

上記以外にも多数の共通点がみられ、ららマジは『ニーベルングの指環』を参考にしていると考えられるでしょう。

そのため、推測する際に『ニーベルングの指環』の設定を用いています。

 

 

世界の情勢

ららマジでは様々な世界があると言われてきました。

  • 世界樹ユグドラシル、集合無意識)
  • ミズガルズ(中つ国、現実世界)
  • アルフヘイム
  • アースガルズ
  • 夢世界(精神世界)
  • 集合無意識の海

この中で最も重要なのは「世界樹」ですね。

世界の情勢を知るために、世界樹について説明します。

 

 

世界樹

ニーベルングの指環』のベースとなった『北欧神話』にも、ミズガルズ・アルフヘイム・アースガルズが存在しました。

北欧神話』に登場する世界樹は、ミズガルズやアルフヘイムなどの世界を内包しています。

世界樹という大樹の枝に、ミズガルズやアースガルズなどの世界が載っているイメージです。

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世界樹は古ノルド語でユグドラシルと呼ばれており、ららマジでもその名で登場していました。

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ユグドラシル数多くの異世界と繋がる広大な異空間です。

 

また、ホニャが現実世界(ミズガルズ)に繋がるポータルを展開していました。

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ららマジの世界観も同じく、世界樹を中心にミズガルズなどが繋がっています。

 

 

ギャラルホルン

メインストーリー第六幕にも、世界樹について記述がありました。

世界樹は全てを記述する。

幾億の世界の運命。

那由多(なゆた)の魂の記録。

そう、『あの日』の少女たちの悲劇さえも  

この世全ての命運がかかった戦いと、その敗北。

かの少女たちの涙も、かの乙女の、絶望の歌も  

いまだここに刻まれたまま。

世界樹は「幾億の世界の運命」を記述します。

北欧神話』の世界樹が他の世界を内包していたように、世界樹は他の世界よりも上位にある存在です。

 

また、『あの日』の世界樹での戦いは「この世全ての命運がかかった戦い」なので、世界には何らかの危機が迫っているのでしょう。

 

北欧神話』における世界の終焉に関わるアイテムと言えば、ギャラルホルンが有名ですね。

世界滅亡の日の到来を、アース神のヘイムダル世界樹に隠してあった黄金の角笛で知らせます。

 

余談ですが、この世界滅亡の日を古ノルド語でラグナロクと呼びました。

このラグナロクが、『ニーベルングの指環』の第4夜のタイトル(神々の黄昏)の由来になっています。

 

期間限定イベントの『ららドリ』に、ギャラルホルンが登場していました。

※以降、期間限定イベント『ホニャららDREAM』を『ららドリ』と略しています。

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カグラ君によると、ギャラルホルンの音色がノイズです。

つまり、ギャラルホルンはノイズの発生装置として機能しています。

ららマジのギャラルホルンも同じ役割ならば、ららマジの世界もノイズによって滅亡へ向かっていると考えられるでしょう。

 

 

集合無意識の死

世界樹は集合無意識とも呼ばれていました。

第五幕でホニャが解説しています。

そこは無意識よりもさらに深層の  

ここは……ここはすでに、結菜の夢世界ではない……。

死すべき定めの者には  

足を踏み入れることさえ禁じられた場所。

幾億の世界が共有する精神の根底、人が集合無意識と呼ぶ場所。

あらゆる神話の生まれ出ずる場所。

人の魂の行き着く場…………神の世界そのもの。

全ての根源をなす世界、『世界樹』……。

人が集合無意識と呼ぶ場所が世界樹です。

 

一般に、人が呼ぶ「集合無意識」とは、カール・グスタフユングが提唱した概念を指します。

全人類が共通して持つイメージで、人々の精神の根幹にあるものです。

 

ホニャはノイズを「精神の死を招く呪い」と言っていました。

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世界樹は集合無意識であり、人々の精神の根幹にあるものです。

人々の精神の死を招くノイズは、すなわち世界樹(集合無意識)を殺す存在になりえます。

この手掛かりからも、ノイズが世界の滅亡を招く原因と考えられますね。

 

解放戦では、瘴気に覆われたユグドラシルの幹にいる怪物たちと戦っていました。

この怪物たちの存在も、世界樹がノイズに蝕まれている状態を表しているため、ラグナロクの訪れを示す根拠のひとつとなっています。

 

 

終わる世界

ららドリで現実世界に戻る際、世界樹の下にブリュンヒルデがいると言っていました。

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ブリュンヒルデを指して、「この終わる世界の中にあって、唯一絶対の存在」と表わしています。

 

「この終わる世界」が世界樹です。

つまり、世界樹が終わると明言しています。

 

以上の手掛かりから、世界は危機に瀕していると言ってよいでしょう。

蛇足:世界の構造

ここでは上で触れなかった世界について、補足していきます。

  • 世界樹ユグドラシル、集合無意識)
  • ミズガルズ(中つ国、現実世界)
  • アルフヘイム
  • アースガルズ
  • 夢世界(精神世界)
  • 集合無意識の海

 

中つ国は、イベントでのホニャの発言が由来です。

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アルフヘイムとアースガルズは、戦乙女グリムゲルデの発言からですね。

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夢世界

以下、夢世界について、ららドリで百花が話したものです。

夢世界は世界樹の最末端であり最深淵。

到達することなんて  

それこそ、自分たちを「神」と自称している種族でも、無理だわ。

誰であろうと、夢世界と世界樹の境界にある、集合無意識の海にのまれてしまうでしょうね。

 

世界樹のイメージを使用して、説明しましょう。

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夢世界は世界樹の末端です。

世界樹を上の図の大樹とすると、先端にある葉っぱが夢世界にあたります。

 

ゲーム本編で調律する時、夢世界は各個人にありました。

つまり、夢世界は人の数だけ存在します。

それを図で表わすなら、上の図のように木の葉が生い茂った「森」になるでしょう。

 

また、カグラ君がヒルデの夢世界を「姫君の精神世界」と称していました。

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夢世界の別称として「精神世界」が存在しています。

 

 

集合無意識の海

「集合無意識の海」は、ららドリで出てきた言葉です。

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集合無意識の海は、夢世界と世界樹の境界にありました。

この「夢世界と世界樹の境界」には、いくつかのパターンが考えられます。

  1. 夢世界と世界樹の境界の狭間を遮る場合

  2. 夢世界と世界樹の境界の内側にある場合

  3. 夢世界と世界樹の境界の外側に接している場合

 

1番をイラストで説明します。

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世界樹(緑の枝)と夢世界(深緑の葉)の間にある赤色が、集合無意識の海です。

 

次に2番です。

境界の中にある球体をイメージしています。

注:必ずしも球状とは限りません。

イメージのしやすさ、壁と対比になるものとして「球体」を例に挙げています。

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1・2番は、どちらも非常に狭い領域になります。

 

同じように3番は……

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枝と葉を取り囲む、空白のすべてが集合無意識の海です。

※拡大図では、世界のつなぎ目が細くなっています。

これは枝から葉へ通り抜けようとした際に、海にのまれやすくなるイメージです。

 

これらのうち、3番が正しいと考えています。

決め手となった理由は、『集合無意識の海』が広い領域を意図した名前だと考えられるからです。

 

『集合無意識の海』には「集合無意識」が含まれています。

集合無意識(世界樹)と比較した領域を指す名称であるため、世界樹と同じく巨大なイメージです。

同じように、「海」にも広大なイメージが付きます。

パターン1・2のような狭い領域ではなかったと考えています。

補足:パターン1を否定する理由

ららドリでは、ヒルデの夢世界から世界樹へと渡っていました。

仮に1番の壁のような構造だったら、枝から葉へと移れません。

2つの間にあったとは考えにくいでしょう。

 

また、百花は「海にのまれる」と表現していました。

誰であろうと、夢世界と世界樹の境界にある、集合無意識の海にのまれてしまうでしょうね。

こちらもパターン1(壁)であれば、「阻まれる」が適切であり、「呑まれる」は使われないでしょう。

パターン2(球体)を否定する理由にはなりませんが、少なくとも「壁」ではない理由になりえます。

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以上の理由から、3番が正しいと考えました。

集合無意識の海とは、世界樹を覆っている空間です。

 

まとめ
  • 世界樹:多くの世界に繋がる樹
    別名「集合無意識・ユグドラシル

  • ミズガルズ:人間の住む世界
    別名「中つ国・現実世界」

  • アルフヘイム:妖精の住む世界

  • アースガルズ:アース神族の世界

  • 夢世界:世界樹の末端にある人間の精神世界

  • 集合無意識の海:世界樹を覆う空間

憶測:集合無意識の海の由来

ユングの「集合無意識」のように、ららマジには心理学の用語が使われていました。

この「集合無意識」は、3つに分かれた精神の構造の1つです。

これを、ららマジの世界に当てはめてみます。

  1. 意識=現実世界(ミズガルズ)
  2. 個人無意識=夢世界(精神世界)
  3. 集合無意識=世界樹

それぞれの世界と意識が、対応しているように見えますね。

 

心理学に「集合無意識の海」という言葉はありませんが……

リヒャルト・ワーグナーが『ニーベルングの指環』の構想時に記した『未来の芸術作品』に気になる文章がありました。

オーケストラとは言い換えるならば、無限の普遍的な感情を育む土壌であり、この土に根ざしているからこそ、個々の演技者の個人的な感情はかぎりなく豊かに咲き出ることができる。

オーケストラは実際の舞台が立脚する硬く凍り付いた地面をいわば、流れるように柔らかく、感受性に富む、霊気に満ちた水面へと溶解する。

この水面の下にある測り知れぬ深みには感情の海がありのままに広がっているのである。

この抽象的なイメージは、ユングの提唱した精神構造とよく似ています。

 

ユングは無意識を集合無意識と個人無意識に分類していました。

集合無意識は普遍的無意識とも言われており、一節にある「普遍的な感情を育む土壌」と一致しています。

さらに、音楽を用いて無意識に働きかけ、土壌が流動的になったものを「感情の海」と表現していました。

この「感情の海」には、集合無意識の一側面のような趣きがみられますね。

個人無意識は、土壌に根ざして咲く「個人的な感情」と合致します。

 

ららマジの世界観に心理学が取り入れられているため、偶然の一致かもしれませんが……

『未来の芸術作品』で使われた「感情の海」が、「集合無意識の海」の由来なのではないかと考えています。

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