ららマジ 推測:ニーベルングの指環3~ブリュンヒルデの罪~

f:id:citrus_pepper13:20200427093734j:plain

ららマジの裏側推測シリーズ、ニーベルングの指環編その3。(全4回)

ブリュンヒルデの犯した罪について説明します。

戦乙女ブリュンヒルデの正体

ニーベルングの指環』には戦乙女ブリュンヒルデが出てきます。

ららドリにもブリュンヒルデが登場しました。

このブリュンヒルデは何者なのでしょう?

f:id:citrus_pepper13:20200529155639j:plain

チューナーの呼びかけ、「おかえり。ホニャ」に、ブリュンヒルデが答えていました。

ブリュンヒルデはホニャちゃんです。

 

また、ららドリにはブリュンヒルデを縮めたような名前の「ヒルデ」が出てきました。

ヒルデとブリュンヒルデの関係は、次の会話から分かります。

f:id:citrus_pepper13:20201209100033j:plain

「彼女」とは世界樹の下にいるブリュンヒルデです。

そして、「昔の私」と答えているのがヒルデなので、昔のヒルデが神族のブリュンヒルデですね。

 

よって、ホニャ、ヒルデ、ブリュンヒルデの3名は同一人物です。

推測『ホニャの正体1~同一人物~』では他の手掛かりも提示しています。

 

 

ブリュンヒルデの罪

ブリュンヒルデが犯した罪について、カグラ君は次のように説明していました。

事実はこうだよ。

あるところに、父である神王の寵愛を受ける、勇ましい姫君がいた。

だが、この姫君は父を裏切り罰を受けた。

f:id:citrus_pepper13:20200531102857j:plain

彼の話と同じものが『ニーベルングの指環』でも見られます。

第1夜の『ヴァルキューレ』です。

 

ニーベルングの指環』に登場してまもないブリュンヒルデは、神々の世界に疑問を抱かず、父親に従順な戦乙女でした。

そんな彼女の前に、ヴァルハラでの栄光を拒否してまで、女性との愛に殉じようとする人間が現れます。

彼女の心は揺さぶられ、今までの自身を否定するかのように、父親からの命令に背きました。

そして罰を受けた彼女は、神々の世界から追放されます。

カグラ君の言う「父を裏切り、罰を受けた」と同じですね。

 

このように第1夜『ヴァルキューレ』は、ブリュンヒルデが戦乙女の役割に反する物語です。

この物語の「3つの共通点」に焦点を当てて、掘り下げてみましょう。

  1. 昔のブリュンヒルデは人間を軽視している。
  2. その価値観が変化するような出来事があった。
  3. 戦乙女の役割を放棄し、罰を受けた。

順番に説明していきます。

 

 

1:人間を軽視していた

ニーベルングの指環』のブリュンヒルデは、父の教育により人間を軽視していました。

ららマジでも同様です。

カグラ君は、次のようにブリュンヒルデを語っていました。

さまざまな種が暮らす世界樹において、自らを『神』と呼ぶ、最も強大で傲慢な種族。

その姫君さまだ。

この下にいる彼女は、君とは違う。

人間なんて、歯牙にもかけないだろう。

f:id:citrus_pepper13:20210210081513j:plain

神族のブリュンヒルデは人間に関心がありません。

 

ちなみに、ヒルデ自身が『(人間である)この姿こそ、私の誇り』と発言していました。

f:id:citrus_pepper13:20200531121235j:plain

ヒルデとブリュンヒルデで、人に対する見方が大きく異なるのが分かります。

 

 

2:価値観が変わるきっかけ

ニーベルングの指環では人間の愛に触れ、人に対する目が変わりました。

ららマジでは音楽を通じて、人間に関心を抱いたと推測しています。

f:id:citrus_pepper13:20200509160109j:plain

ホニャが『器楽部の出す「音」に興味を持った』と言っていました。

人間に無関心だったが器楽部の演奏に興味を持ったと、言ってよいでしょう。

 

 

双子の愛情

ついでですが、『ニーベルングの指環』のブリュンヒルデが触れた人間の「愛」とは、双子の愛です。

ジークムントとジークリンデ、生き別れた双子の兄妹の悲恋ですね。

 

そして2人から生まれた子供が、第2夜『ジークフリート』の主人公のジークフリート

彼がノートゥングで大蛇を倒し、ブリュンヒルデを眠りから救います。

この通り、双子の兄妹は『ニーベルングの指環』の重要なキャラクターです。

 

ららマジの双子と言えば、もちろん橘姉妹ですね!

顔が瓜二つな橘姉妹も、ららマジのキーキャラクターであると推測しています。

 

キャラクターデザインを手掛けた飯塚晴子氏は、インタビューで次のように語っていました。

髪型や目の形等がかぶらないように、フローチャートを作ってデザインしていきました。

前髪のある・なし・パッツン、ツリ目・タレ目・眠そうな目等々の項目を振り分けていくんです。

チューナーズノート(P68,69)にも同様に、各キャラクターが被らないようにデザインをしたとコメントが載っています。

 

このようにキャラデザが異なるように描き分けた場合、容姿の似た双子が描かれることはありません。

 

チューナーズノート(P69)に、『橘姉妹は、最初から双子として描きました』と書かれています。

では、どのようにして双子のキャラクターが加わったのでしょうか?

 

器楽部部長・草薙百花は、最後に追加オーダーで描かれたキャラクターです。(チューナーズノート、P71)

橘姉妹も、双子の追加の要望があって描かれたと考えられます。

 

ニーベルングの指環』で、双子が重要だったのを考慮すると……

ららマジの橘姉妹も、物語のキーとなるキャラクターだったのではないでしょうか。

ブリュンヒルデの価値観が変わるきっかけに関与していたと推測しています。

蛇足:キャラデザ関係

橘姉妹と似た話ですが、容姿の似ている卯月姉妹も要望があって描かれた可能性が高いですね。

 

シーズン3についてのインタビューで、真中華がラスト(第十六幕)であると明かされました。

真中華は器楽部内のバンド、フロウライン結成の中心人物です。

シーズン1最後の結菜、シーズン2の亜里砂と並べてみても、真中華が重要視されていたと言えるでしょう。

真中華も追加のオーダーだったのかもしれません。

 

 

余談ですが、過去のインタビューで、キャラクターデザインに関係する気になった話がありました。

企画を広げる際、「擬人化も流行ってるよね」とのお話があったそうです。

この「擬人化」が、どこで使われているのかが気になりました。

 

各キャラクターをよく見てみると、楽器のイメージに近い個性を持っている子がいますね。

例えばヴァイオリンは、ヴァイオリン族(ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラコントラバス)の中で一番小さい楽器です。

ヴァイオリン担当の紗彩ちゃんは身長150cm、高1組の中で一番低いですね。

 

他にも、オカルト好きな塁先輩と、神秘的なイメージのあるトライアングル。

幼い見た目の乃愛先輩に、小学校の音楽の授業でよく使われるリコーダーなどがあります。

 

また、魔法少女服(コアドレス)には、担当楽器のモチーフが使われていました。

キャラクターを決める際に、楽器のイメージを取り込んでいるのかもしれませんね。

 

 

擬人化の話のついでに、敵キャラクターのノイズに触れておきます。

ノイズはそのまま訳せば「雑音」です。

ノイズの親玉、ディスコードであれば「不協和音」ですね。

どちらも不快な音を指す言葉です。

 

ノイズは精神の死を招く呪いだと、ホニャは言っていました。

f:id:citrus_pepper13:20200531104438j:plain

現実に存在する、精神に影響を及ぼす音と言えば、「騒音」です。

騒音は、環境基本法で定義される公害の一種。

実際に、ジェット機の発する騒音が原因で、近隣住民が訴訟を起こした裁判もありました。

 

騒音はストレスによる精神障害を引き起こします。

精神の死を招くノイズと似た特性を持っていますね。

そのため、ららマジのノイズは、雑音の擬人化だと推測しています。

 

またノイズには、共通のテクスチャー(細かい横縞)が使われていました。

テレビのアンテナの電波が悪かったり、ケーブルの接触不良で起きる横縞のノイズ(雑像)のイメージでしょう。

 

一部のノイズには、楽器や音符のモチーフが取り入れられています。

バクパイプやゴブリンの楽器、レアノイズやアーチャーの矢の音符が分かりやすいです。

※詳しくはチューナーズノート2(P102)を参照。

 

ノイズを発生させるギャラルホルンが角笛であるのも……

人の心を乱す雑音も、人の心を癒す音楽も、音の力に変わりないのかもしれませんね。

閉じる

 

 

3:役割の放棄により罰を受ける

ニーベルングの指環』では、父に従えなくなり、戦乙女の役割を放棄していました。

 

推測2『戦乙女の役割』で書いた通り、ブリュンヒルデの父は神王です。

事実はこうだよ。

あるところに、父である神王の寵愛を受ける、勇ましい姫君がいた。

だが、この姫君は父を裏切り罰を受けた。

神王(父)は戦乙女ブリュンヒルデに、同じように命令を出しています。

戦乙女の役割に背く、これが父への裏切りになりますね。

ららマジのブリュンヒルデも同じく、戦乙女の役割を放棄して罰を受けました。

 

 

1番から3番を、まとめると……

人間に無関心だったブリュンヒルデが、器楽部の音に惹かれて価値観を変え、父の言いつけを破って戦乙女の役割を放棄し、罰を受けたとなります。

 

リンク