ららマジ 推測:ニーベルングの指環4~神王による罰と対処~

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ららマジの裏側推測シリーズ、ニーベルングの指環編その4。(全4回)

神王によるブリュンヒルデへの罰と、問題への対処について説明します。

神王による罰と対処

推測3『ブリュンヒルデの罪』より、ブリュンヒルデは神王から与えられた役割を放棄しました。

これにより神王は、ブリュンヒルデの起こした問題に対処せざるを得なくなります。

 

具体的には、以下の3つです。

  1. 役割を放棄したブリュンヒルデへの処罰。
  2. ブリュンヒルデが導いていた英雄の処遇。
  3. ブリュンヒルデに関わった人間への対処。

1つずつ説明していきましょう。

 

 

1:役割の放棄による処罰

これはカグラ君が説明していました。

事実はこうだよ。

あるところに、父である神王の寵愛を受ける、勇ましい姫君がいた。

だが、この姫君は父を裏切り罰を受けた。

かわいそうに、絶対に消えない神の焔で、姫君は封じられてしまったんだ。

炎による封印が施されていますね。

ニーベルングの指環』でも同じく、追放されたブリュンヒルデは岩山で眠りにつき、周囲を炎で囲まれていました。

 

Q1:役割を放棄したブリュンヒルデへの処罰は?

A1:神の焔による封印を施した。

 

 

カグラ君曰く、炎の封印には、ある特徴があります。

けれど炎を超えていくことはただひとり、英雄にしかできないことだったんだ。

これも『ニーベルングの指環』と全く同じで、炎に近付けるのは英雄だけでした。

ららドリで、チューナー君が封印にひとりで挑んだ理由でもありますね。

 

ららドリで戦った相手はノイズではなく「魔獣」でした。

この魔獣はヒルデの自責の念です。

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魔獣は封印の内側でしか発生しません。

ノイズがヒルデの夢世界に居なかったのも、封印の炎がノイズを通さなかったからですね。

もしかしたら、神王は戦乙女に役割を与えた者の責務として、ブリュンヒルデを罰したのかもしれません。

封印を施しながらも、ノイズから身を守れるようにしたのは、ブリュンヒルデを特別に可愛がっていた「神王の心遣いの表われ」だと考えています。

 

 

ちなみに炎の封印をかけたのはカグラ君です。

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神王からの指示でかけています。

 

これに関連する話なのですが、大量のノイズがヒルデの夢世界に攻め入った時に、カグラ君がヒルデに救いを提案していました。

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こう見えても僕も神族のはしくれだ。

迷える子羊に救いを用意させてほしい。

君に進むべき道を与えてあげるよ。

君に、もう一度『物語』の続きを用意してあげる。

青春と輝きの日々よ、もう一度というわけだ。

今度こそ君だけで紡ぐ、君だけのための夢だ。

もう君を起こしに来る者はいない。

君にとって、この物語だけが真実になるんだ。

物語の中で、永遠の夢を見ていられるよ。

僕なら、夢の続きを、見せてあげられる。

この時のカグラ君は、物語の続きを封印をかけなおすことで、用意するつもりだったのでしょう。

 

封印の炎は英雄しか通れません。

炎の封印をかけなおした場合、炎は英雄以外を排除します。

ヒルデの夢世界にいる器楽部員は外へと追いやられ、文字通り「君だけで紡ぐ、君だけのための夢」が実現するでしょう。

カグラ君の提案する救済方法は、「炎の封印のかけなおし」ですね。

推測:封印を守るドラゴン

ヒルデの眠りを守っているのは、封印の炎だけなのでしょうか?

ゲームとしては、ボスがいないと盛り上がりません。

 

ニーベルングの指環』では、指環を守る大蛇のファーフナーが出てきます。

ファーフナーは、ファフニールと呼ばれるドラゴンとしても有名ですね。

 

ららマジでも、ドラゴンが登場していました。

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プロローグ(上の画像)だけでなく、「常夜の学舎」にもいましたね。

 

さらに、グリムゲルデさんが『竜をも殺す真の英雄』と呟いていました。

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そして何より、ノートゥングの能力ですね。

竜族性能に特化しています。

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ノートゥングは竜を倒すための機能を備えていました。

ならば、チューナー君が単騎で挑む炎の封印に立ちはだかるのも、ドラゴンでしょう。

 

ニーベルングの指環』の指環を守るファーフナーは、元は大蛇ではなく「ニーベルング族の巨人」。

あのヴァルハラ城を建設したのも、彼らです。

 

この巨人も、ららマジに登場していましたね。

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レイドバトルで戦った巨人です。

 

ららマジで戦うドラゴンも、元巨人族だったのかもしれません。

レイドイベントのために巨人を用意したのではなく、メインに登場する予定だった巨人を新イベントに活用したのではないかと考えています。

本編が進んでいれば、どこかで巨人と戦っていたのかもしれませんね。

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2:戦乙女が導く英雄の処遇

戦乙女には「英雄を見出し、導く役目」がありました。

ですが、英雄を導くにはどうすれば良いのでしょうか?

 

ニーベルングの指環』におけるワルキューレは、戦場で死んだ者の中から勇士を選び、天上世界へと連れていくことが役目でした。

そして、天上世界にあるヴァルハラ城に連れてきた英雄の命を再生し、城を守らせます。

 

英雄をヴァルハラ城に導くには、一度、戦場で亡くなる必要があるのです。

 

「英雄の死」と言えば、考察『結菜先輩の涙の理由について』にも書いた、プロローグの英雄の「最期」の記憶ですね。

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考察の中身を簡単に紹介します。

 

プロローグの記憶は、ある英雄の死に際(最期)でした。

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英雄は凜先輩(高2)に先輩と呼ばれています。

現在の3年生の誰かです。

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チューナー君が手に取る前のノートゥングは指揮棒の形をしていました。

その英雄は指揮者ですね。

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それから、プロローグのヴァルハラ城らしき場所にいた謎の人物。

第五幕のディエス・イレのそっくりさんです。

ディエス・イレは、結菜先輩の超自我が『あの日』の絶望を喰わせて育てたディスコードです。

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※上の画像では分かりにくいですが、チューナーズノート2(P22,23)の描き下ろしイラストでは、北欧神話オーディンと同じ「隻眼」になっています。

 

考察まとめ
  1. プロローグでみた夢は英雄の死に際(最期)。
  2. 英雄は器楽部3年生&ノートゥングの形状が指揮棒。
  3. 結菜先輩の超自我が『あの日』の絶望を糧に育て上げた「ディスコードのディエス・イレ」。
  4. プロローグの夢に出てきた人物は、ディエス・イレと見た目や槍が同じ。

以上から、夢で見た英雄は草薙百花であり、謎の人物に殺されたとしていました(通称:百花死亡説)。

 

また、ディエス・イレの使っていた技名「ゴングナー」が、北欧神話の主神オーディンが持つ槍「グングニル」の別名だったため……

ニーベルングの指環』に登場する主神の名から、考察内で謎の人物をヴォータンと呼んでいました。

 

考察では、あえて触れませんでしたが、ヴォータンはブリュンヒルデの父親です。

 

ららマジのブリュンヒルデの父親は「神王」でしたね。

つまり、プロローグの人物こそ「神王」です。

 

神王は自らの手で英雄を殺害し、天上世界へと連れて行きました。

ブリュンヒルデの放棄した役割を、神王自らが実行していたのです。

 

Q2:ブリュンヒルデが導いていた英雄の処遇は?

A2:神王の手により、英雄として導かれた。

 

 

この推測により、次の式が成り立ちます。

ブリュンヒルデが導いていた英雄=プロローグで神王が殺害した人物=指揮者の英雄・草薙百花』

ブリュンヒルデの導いていた英雄が草薙百花です。

 

これまでの推測を繋げてみましょう。

  • ブリュンヒルデは器楽部の創立者・草薙百花を英雄として導いていた。
  • 器楽部の出す『音』に触れ、ブリュンヒルデは人間に堕ちた。
  • 人間のヒルデとして器楽部に在籍。
  • 戦乙女の役割を拒否し、神王に罰を受けた。

これらはブリュンヒルデが百花(英雄)を導く過程で起きた出来事です。

 

  • 世界の危機を救うため、神王は戦乙女に英雄を探させていた。
  • 英雄をヴァルハラへ連れていくには、一度、戦場で死亡する必要がある。
  • プロローグの描写などから、指揮者の英雄・草薙百花は神王に殺された。

百花殺害の動機は、世界を救うために神王が必要としたからですね。

「あの日」の真相に至るには、物語の裏側を知る必要があったのです!

 

そして当初の目的通り、天上世界に連れていかれた百花は、神王によりその命を再生されます。

一度死亡し、復活した百花がグリムゲルデの正体ですね。

 

 

結菜先輩のカグラ君への恩義と百花の死

『百花とグリムゲルデが同一人物である』

この考えが出てきたきっかけは、ららドリでの結菜先輩の反応が原因でした。

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グリムゲルデが別人なら、親友である結菜先輩が、このような反応を示すとは考えられません。

違う誰かとは思えないため、グリムゲルデ=百花だと思っています。

 

 

推測『ニーベルングの指環2~戦乙女の役割~』で紹介した、カグラ君が百花に向かって放った一言も根拠のひとつですね。

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この百花がグリムゲルデの変装とも考えられますが……

百花がグリムゲルデであり、戦乙女としての務めを与えられているとした方が自然です。

 

 

以下は、ブリュンヒルデが百花を導こうとしていた話にも繋がります。

第五幕の超自我である結菜先輩は、ホニャちゃんを止めようとしていました。

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この「計画」とは、ブリュンヒルデが百花を導こうとしたことですね。

結菜先輩は、百花が連れ去られるのを察して、阻止しようとしたのです。

それが「あの日」から第五幕までの、結菜先輩の心境です。

 

しかし、ららドリでは一変して、結菜先輩はヒルデを助けるために助力していました。

ヒルデが役割を放棄したのを知って、誤解が解けたからでしょう。

 

では、神族であるカグラ君に対してはどうでしょうか。

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警戒もせず、ららドリで親しげに話をしていました。

これはノイズを使役する力を与えてくれたからなのでしょうか。

 

インタビューで蟹江氏は以下のように答えていました。

結菜はカグラに恩義を感じています。

それを周りから見ると結菜が騙されているように見えるのかも知れませんし、あるいは本当に騙されているのかも知れません。

ですけど、とにかく結菜はカグラに思うところがあると。

これも、ブリュンヒルデの「裏切り」と同じく「あの日」絡みの話ですね。

「あの日」絡みの話のようですね。

 

少しばかり、カグラ君について掘り下げます。

名前の樋野カグラから、音の近い『火之迦具土神ヒノカグツチ』が連想されますね。

日本神話における火の神です。

 

火と言えば、ららマジのブリュンヒルデに施した封印も炎でした。

ニーベルングの指環』のブリュンヒルデも炎で封印されていましたが、それを施した火の神がローゲです。

(『北欧神話』のロキにあたります)

 

ニーベルングの指環』の序章では、ヴォータンの右腕を務め、参謀役として様々な進言をしていました。

しかし、ローゲはヴォータンの強欲さや残虐さがエスカレートする様を見て、愛想が尽きてしまいます。

自由を望んだローゲは、ヴォータンの槍の柄をかじって契約の文字を蝕んだ。

そこでヴォータンは有無を言わせぬ槍の穂先でローゲを呪縛し、ブリュンヒルデの岩山を炎となって囲ませた。

(『ニーベルングの指環』から引用)

このようにローゲは、ヴォータンのやり方に疑問を持って反逆していました。

 

ららマジのカグラ君も、神族を「傲慢」と称するなど、神族の価値観を快く思っていません。

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草薙百花が戦乙女入りを果たしたのは、カグラ君がヴォータンに提案したからではないでしょうか。

ニーベルングの指環』と同じく、神王の参謀役を務めていたのなら、提案は可能でしょう。

 

表向きは、戦乙女ブリュンヒルデが居なくなったことによる戦力を補うため。

本音としては、傲慢な神族に考えを改めてもらうため、です。

 

結果的に、百花が戦乙女グリムゲルデとなったので、現実世界での行動が許されました。

カグラ君の目的はどうであれ、再び結菜先輩が百花と会う機会を得られたのは、カグラ君の進言のおかげです。

結菜先輩のカグラ君に対する恩義は、親友と再会するきっかけを作った人だから、と推測しています。

 

『人間の英雄として導かれていた者が、戦乙女として迎え入れられる』

これには根拠がもうひとつあるのですが……

推測『ホニャの正体3~ニーベルングの指環5~』で触れます。

裏話:考察に混ざったフェイク

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ららマジ2周年に公開した考察『結菜先輩の涙の理由について』では、百花の死亡により、グリムゲルデは別人としていました。

しかし本記事では、百花が戦乙女グリムゲルデとして復活したとしています。

 

これは考察を書いた時点で、命を再生した人間の英雄が戦乙女になれるとは考えていなかったためですね。

(この設定は『北欧神話』や『ニーベルングの指環』では見られません。)

 

「ヴァルハラ城で、百花の命を英雄として再生した」との考えは、ブログ開設時から存在しました。

その上で、グリムゲルデはヴァルハラ城にいる百花と通じており、百花と仲介する別の戦乙女なのではないか、と考察を書いた際に推測しています。

 

しかし、訳があって「英雄の命を再生した説」を考察に載せるのは辞めました。

命の再生を証明するのは、困難だったからです。

世界の背景・戦乙女の役割などを説明し納得させられる材料が必要でした。

当時はららドリ開催前であり、理由を提示するのは難しいと判断。

なので、当初は考察の記事を「百花はヴォータンに殺された」で終わらせる予定でした。

 

ですが、その場合、読んだ後の後味が非常に悪くなります。

キャラクターの生感を重視するららマジで、主要キャラを死亡させたままにするのは、あり得ません。

そのため、考察を死亡で終わらせる案も断念します。

 

現に、考察を読まれた方から「キャラクターを死なせるのはあり得ない」と反論をいただきました。

筆者として、この否定意見は嬉しかったです。

 

百花死亡説は、ブログ開設前から頭の中にあったので、ずっと記事にする機会をうかがっていました。

(長い間、あたまの中にあったので、当ブログでは珍しく、プロット無し・短期間・ほぼ一発書きで書いています)

 

ここで苦肉の策として出てきたものが、解放戦のガルムを利用したものです。

北欧神話のガルムが死の国の門番だったので、解放戦を「百花を死から解放するための戦い」としました。

 

「こんな展開だったら良いな」で押し切っています。

考察公開時、かなりひやひやしていました。

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蛇足:結菜先輩の名字

名前に関しては、下の名前は制作当時の名付けランキングを見ながら決めています。

名字については考察してほしいという意図を込めて、つけている娘もいますね。わかりやすいところだと神代結菜とかですかね。

蟹江氏の発言より)

考察してほしいなんて言われたらしないはずがない!

 

「神代」の由来に、2つの説を考えています。

1つは神族絡みです。

 

カグラ君は結菜先輩にノイズを使役する力を与えました。

ホニャちゃんやグリムゲルデさんは、器楽部を復活させる目的で動いています。

ですが、カグラ君はその先にある神族の価値観を変える目的で暗躍しているはずです。

チューナー君にそれを気付いて貰うには、戦乙女や神族、背景にある世界の危機を知ってもらう必要があります。

 

結菜先輩に力を与えたのは、「あの日」の裏側まで辿り着いてほしいという、カグラ君の遠回しな意思表示だったのではないでしょうか。

故に、神代は『神の依り代』であり、『神族のカグラ君の代弁者』と考えています。

 

次に2つ目です。

名前「樋野カグラ」から、日本神話の火之迦具土神ヒノカグツチを連想していました。

 

同じく日本神話で、草薙百花から草薙剣クサナギノツルギを思い浮かべるかもしれません。

草薙剣天叢雲剣アメノムラクモノツルギとも呼ばれています。

 

スサノオが出雲の国でヤマタノオロチを退治した時に、大蛇の尾から見つかった神剣です。

ニーベルングの指環』の神剣ノートゥングも大蛇のファーフナーを倒しており、どちらも大蛇にまつわるエピソードが存在します。

 

百花が以前のノートゥングの持ち主だったため、日本神話の草薙剣クサナギノツルギから、名字が「草薙」であるとの推測です。

 

同じく「神代」が、日本神話に由来すると考えます。

日本神話で「神代」と言えば、「神代七代」です。

「かみのよななよ」と読み、神世七代とも表記されます。

 

神代七代は、世界が生まれた時(天地開闢)に生成された七代の神の総称。

伊邪那岐神イザナギノカミ伊邪那美神イザナミノカミが有名ですね。

神代と書けば、天地開闢の時代を表わします。

 

器楽部の創立メンバーも7名でした。

(入部順に、百花・結菜・アミ・さくら・梨花・乃愛・珠樹の7名)

百花が結菜を誘ったのが器楽部の始まりなので……

「器楽部の創立・7名」と、「天地開闢・七代の神」をかけて、「神代七代」から「神代」とした説ですね。

 

ただ『古事記』では、十二柱の神のうち十柱を、男神・女神の二柱で一代と数えています。

7名と七代(十二柱)を一緒にするのは無理があるかもしれません。

 

草薙剣クサナギノツルギとノートゥングも、一方は大蛇の尾から出て、もう一方は大蛇を倒した剣です。

ヤマタノオロチを倒した剣は天羽々斬アメノハバキリであり、別に存在します。

「草薙」も、やや難があります。

 

ですが、樋野カグラ君は明らかに日本神話由来ですね。

神代、草薙、親友の2人がともに共通した由来を持った名字と考えると面白いです。

その上、カグラ君も同じであれば、3人の不思議な縁が感じられるでしょう。

 

若干の無理は承知ですが、日本神話由来の説も紹介しています。

 

 

少しだけ、他の部員にも触れておきます。

楓智美の「楓」の花言葉は、「大切な思い出」「遠慮」「美しい変化」です。

第十三幕『チェインギャング』では、兄貴たちから貰ったピアスの「大切な思い出」が救いでした。

 

ディスコードは、他人から押し付けられた自己のイメージ(ペルソナ)です。

他人の勝手なイメージに言い返さないのも、ある意味、他人への「遠慮」なのでしょう。

彼女の人に気遣う優しさと、隣り合わせな部分でもあります。

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若干こじつけっぽくなりますが、兄貴たちのピアスを「付けたくない」から「付ける」へと変わった心境の変化。

これは自身の身にとっても、心にとっても「美しい変化」だったと言えるかもしれません。

 

 

他に名前に関して、ノベライズ版の主人公にも触れていましたね。

あんまり言ってしまうと、ひょっとしたらネタバレになってしまうかもしれませんが、「明森長閑」という名前については、根拠や意味があります。

(中略)

そのうえで、彼の名前をどこから持ってきたか、についてですが。

「明」や「長閑」については、名前に使いたかった語句から連想したもので、注意深く漢字を選んで組み合わせたつもりです。

西村氏の発言より

インタビューでは、「森」の一字に言及されていませんね。

 

ニーベルングの指環』で、森が舞台となるシーンがあります。

ジークフリートがファーフナーのいる洞窟へ向かう際に、森を通りました。

ニーベルングの指環』において、洞窟や森は、暗くて狭い場所の象徴です。(夜のイメージ)

 

それに対し、ジークフリートは太陽や光のイメージを持っています。

夜が明けるとともにジークフリートが登場したり、ジークフリートがファーフナーの眠りを妨げ、目を覚まさせていました。(日の出の象徴)

 

明森長閑の名前にも同じイメージが使われていると推測しています。

  • 森:暗くて狭い場所、陰鬱かつ窮屈、暗夜
  • 明:夜明け、日の出、明日を迎える
  • 長閑:のどかな場所、青空の広がる平原、夏空と草原

まとめると明森長閑は「暗い森を抜け(暗闇が明けて)、のどかな平原に至る」ですね。

 

西村氏の代表作『夏空のモノローグ』と重なるイメージがあるのは考えすぎですが……

器楽部員の救いを取り戻し平穏をもたらすチューナー君らしい良い名前だと思います。

※夏空のモノローグについては第六幕『学園天国』の元ネタ解説を参照。

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3:周囲の人間への対処

戦乙女ブリュンヒルデは人間に情を持っていませんでした。

この価値観は神王の教育によるものと考えられます。

 

また、カグラ君は神族を傲慢と称していました。

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ならば、神王も他の神族と同じく、人間に対する情はないはずです。

ブリュンヒルデに影響を与えた人間に対処する時も、きっと冷淡でしょう。

 

現実世界でヒルデ(ブリュンヒルデ)に関わった人は、大きく2つに分類できます。

  1. 器楽部員(身近な人物)
  2. 学校の関係者、定期公演会の観客など(疎遠な人達)

 

まずは1番の器楽部員への対処から。

神王からすれば、器楽部はブリュンヒルデを惑わした元凶です。

さらに詳しく言えば、器楽部の奏でた音楽に原因がありました。

そのため、再び音を奏でないように呪いをかけたと考えられます。

 

呪われた器楽部員は、ノイズにより「救い」が奪われました。

ノイズは音楽が嫌いで、旋律魔法が有効です。

精神を蝕み、人の想いであれば絶望さえも食糧とする魔法生物でしたね。

 

そんな音楽嫌いのノイズが、好んで奏者に近付く理由はありません。

音楽への想いを呪いで奪えるようにしなければ、辻褄が合わないのです。

器楽部員にかけた呪いは、ノイズが音楽への想いを奪えるようにしたことでしょう。

 

加えて、神王でさえ集合無意識の海を渡れない(夢世界に侵入できない)ため、夢世界への干渉はできません。

この呪いは世界を延命するため、ノイズを引き寄せるためのエサとしても機能します。

神王は人間に情け容赦もないため、少女らを囮にするのに躊躇しなかったのでしょう。

※凜先輩(怪盗マランドリーノ)の救いを、ノイズは奪えなかったので、あくまで呪いはノイズを誘導するところまでです。

 

 

次に、2番の関わりの薄い人物への対処について。

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器楽部員はヒルデを憶えていませんでした。

当然ですが、器楽部に在籍し、人間として活動していた以上、学校の関係者もヒルデを認識しています。

ヒルデを憶えている先生などが居たら、学内で生徒の消失が問題になるはずです。

全ての人間の、ヒルデに関する記憶は封印されたと考えるのが筋ですね。

 

同様に、写真などに痕跡が残っていても問題になります。

記憶と同じで、ヒルデの記録も封印されたのでしょう。

 

 

神々のイレギュラー

第一幕で、チューナー君に対するホニャちゃんの独白がありました。

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この「イレギュラー」について解説します。

 

チューナー君は『魔法の音』と呼ばれた定期公演会をきっかけに、東奏学園へ入学しました。

※ノベライズ版では「定期公演会」から「全国コンクール」に変わっています。西村氏のインタビューより)

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定期公演会にはヒルデがボーカルとして参加していました。

器楽部員の記憶からは抜けていますが、チューナー君の記憶にはしっかりと残っています。

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定期公演会の観客だったチューナー君が、ヒルデを憶えているのは不自然です。

なぜなら、神王がヒルデの記憶を封印しているはずだからですね。

 

ホニャちゃんはチューナー君から、あるはずの無い記憶が残っているのを聞いて、イレギュラーだと判断したのでしょう。

これも神王による記憶の封印の根拠のひとつになっています。

 

まとめ

世界はノイズに蝕まれ、危機に瀕しています。(世界の危機)

神王はノイズに対抗するため、戦乙女に英雄を探させました。(戦乙女の役割)

しかし、戦乙女ブリュンヒルデは、人間を軽視する価値観に疑問を持ち、神王の命令に背きます。(ブリュンヒルデの罪)

神王はブリュンヒルデを処罰し、命令に背く原因となった人間に呪いをかけました。(神王による罰と対処)

 

Q1:役割を放棄したブリュンヒルデへの処罰は?

A1:神の焔による封印を施した。

Q2:ブリュンヒルデが導いていた英雄の処遇は?

A2:神王の手により、英雄として導かれた。

Q3:ブリュンヒルデの周囲にいた人間への対処は?

A3:器楽部員を呪いで遠ざけ、あらゆる痕跡を魔法で隠した。

 

 

ららマジの裏側推測シリーズ、『ニーベルングの指環編』は以上です。

『ホニャの正体編』が気になる方は下のリンクからどうぞ。

また、すでに推測『ホニャの正体2~夢世界~』まで読んでいる方は、推測『ホニャの正体3~ニーベルングの指環5~』へお進みください。

 

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