ららマジ 推測:ホニャの正体2~夢世界の章~

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ららマジの裏側推測シリーズ、ホニャの正体編その2。(全3回)

ホニャ、ヒルデ、ブリュンヒルデの違いについて説明します。

神族ブリュンヒルデと人間ヒル

前回の推測『ホニャの正体1~同一人物~』から、ホニャ、ヒルデ、ブリュンヒルデは同一人物と考えていました。

彼女らは同一人物ですが、何を基準に呼び分けているのでしょうか?

 

グリムゲルデブリュンヒルデを、次のように説明していました。

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つまりブリュンヒルデは、戦乙女だった頃の彼女を指す呼び名です。

 

 

次に、ヒルデです。

ららドリで、器楽部のマネージャーであり、ひとりの器楽部員として扱われています。

また本編で、ホニャが以下のような発言をしていました。

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器楽部に人間として入部していた期間があります。

 

さらに、リアルイベントのイラストの入部順で、ホニャの名前が「ひるで」になっていましたね。

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調律時、器楽部員には固有の夢世界が存在しました。

人間には、それぞれの夢世界があります。

 

ららドリの舞台はヒルデの夢世界でした。

ヒルデの夢世界があるのは、ヒルデが人間だからですね。

ヒルデは「人間」として存在していた、器楽部入部時の彼女を指しているのでしょう。

 

 

ヒルデとホニャ

ヒルデのプロフィールが蟹江氏の回答から明らかになりました。

  • 身長162cm(百花と同じ)
  • 器楽部3年、マネージャー
  • CV:渕上舞(ホニャと同じ)
  • 誕生日:3月23日(ホニャと同じ)

 

上記のプロフィールに加え、蟹江氏は誕生日に関する興味深い回答を示しています。

ちなみに、ちょっとこれに関連する話で「ホニャの誕生日って何なの?」というのがあるのですが、一応物語的にはそのまま「ホニャが誕生した日」ということになります。

(インタビューより引用)

この「ホニャが誕生した日」とは何でしょうか?

 

ホニャとヒルデの誕生日は同じでした。

それならば「ホニャが誕生した日」と「ヒルデが誕生した日」も同じになります。

 

ヒルデが誕生した瞬間とは……

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「戦乙女ブリュンヒルデが人間に堕ちた時」です。

ヒルデが人間になった時、ヒルデの夢世界も同時に生まれていたのでしょう。

 

全て並べると……

ブリュンヒルデが人間に堕ちた時=人間のヒルデ誕生=ヒルデの夢世界誕生=ホニャ誕生」ですね。

ヒルデの夢世界にホニャがいると考えられます。

 

 

フロイト夢分析

夢世界の登場人物に、自我(の欠片)と超自我がいます。

その違いは何でしょうか?

 

自我に関して、第二幕で少し触れていました。

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ここで使われる自我は、フロイト心理学における「自我」の定義ではなく。

むしろ、心的構造論が登場する前の  

(この直後、菜々美の横やりが入り、説明が途切れます。)

夢世界の「自我」とは、心的構造論が出てくる前の定義ですね。

 

ジークムント・フロイトが1923年に記した『自我とエス』に、心的構造論は登場します。

その中で、自我は「意識と前意識、それに無意識的防衛を含む心の構造」と定義されていました。

 

ホニャの言う「自我」は、フロイトさんの定義と異なり、1923年以前の概念です。

「自我」というよりも「自己」や「私」に近い意味。

「自分が意識する自分自身のイメージ」を指します。

 

夢世界の「自我」を言い換えるなら、夢の中の「私自身」ですね。

 

一方で「超自我」は、フロイト心理学に出てくる概念です。

先ほど紹介した心的構造論に含まれるので、「天使と悪魔と、その心の声に悩む女性」に置き換えて、説明します。

 

注:ららマジの自我(自己のイメージ)フロイトさんの自我は別物です。

以降、夢世界のまとめまで、2つの自我を色分けして区別しています。

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天使が超自我です。

いわゆる良心のようなもの、社会のルールを大切にし、理想も司ります。

超自我=天使=「道徳・倫理・理想」

 

悪魔はエスです。

本能に忠実なヤツで、無意識から湧いてくる感情で動きます。

エス=悪魔=「欲求・願望・衝動」

 

女性が自我です。

天使と悪魔の話を聞き、どうするかを決めます。

自我=女性=「天使と悪魔の調整役」

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超自我エス自我の役割が分かったと思います。

日頃の私たちは、このようにして精神を保っているのですね。

 

では、寝ているとき(夢を見ているとき)、このバランスはどうなっているのでしょうか?

夢の中では、基本的に悪魔の声(欲求や願望)が表に出てきます。

普段、無意識に存在しているエスが、夢の中で意識されている状態です。

 

しかし、夢に願望がそのまま出てくる訳ではありません。

天使(超自我)が検閲します。

夢の内容を調べて、細工したり、表現を変えたりするのです。

また、女性が無意識に拒絶します。(自我の無意識的防衛)

 

これが夢を見ているときの精神の働きです。

 

フロイトさんは夢を分析して、無意識の働きを理解しようとしました。

この技法が夢分析です。

ユングさんの考案した夢分析も存在します)

 

 

夢世界の仕組み

それでは、夢分析の視点から、ららマジの夢世界を見てみましょう。

第十四幕の舞台は、バスケの全国行きを決める大会でした。

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この夢世界は、麻衣先輩の願望が表れています。
エス(悪魔)が表に出ている状態です。

 

第十三幕で、DVD付き男性向け成人誌の中身が、真っ黒に塗りつぶされていました。

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この自主規制は、智美の自我による防衛機制です。

 

第五幕では、結菜先輩の超自我が出てきます。

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ホニャが超自我を「倫理観や理想をつかさどる、もう一つの精神」と説明しています。

フロイト超自我(天使)と同じ説明です。

 

また、ディスコードを利用し、『あの日』の真相を暴こうとしているのを、チューナー君に知られないようにしていました。

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クマのマスコットの居場所を示す看板がステージ上に置かれ、ダミーへ誘導されています。

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これは超自我(天使)による細工ですね。

 

結菜先輩の超自我は、『あの日』の真相を暴くために行動していますが……

一見すると、この自己犠牲は、超自我の倫理や道徳に反しているようにみえます。

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しかし超自我は理想も司っているので、真相を暴く(理想を体現する)ために必要な行動だったと解釈できるでしょう。

 

夢世界のまとめ
  • 夢世界の主な内容=無意識の欲求や願望(悪魔、エス
  • 夢世界の自主規制=無意識からの防衛(女性、自我)
  • 夢世界の超自我=夢を検閲する権限を持ち、道徳や理想を司る人物(天使、超自我
  • 夢世界の自我=夢の中における自己のイメージ、夢世界の登場人物

 

 

ヒルデの超自我

それでは、本題に戻ります。

ヒルデの夢世界にいるホニャは自我と超自我のどちらでしょうか?

 

ホニャが自我である場合、ヒルデの自身のイメージ=ホニャとなります。

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つまり、ヒルデは自分を超キュートな猫型の偉大な音楽の精霊だと思っている人間になります。

自分を精霊だと思っている人間はおかしいですね。

 

ららドリは、自我の欠片で人間の、ヒルデの一人称で物語が進みます。

ヒルデの夢世界にホニャは登場しませんでした。

よって、ホニャは自我ではありません。

 

ホニャが超自我だった場合、その姿は何故、グッドルッキングキャットな偉大な音楽の精霊なのでしょうか?

 

戦乙女ブリュンヒルデは、人間を軽視していました。

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その価値観が崩れ、人間に堕ちます。

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「人間へと堕ちた」「人間のような姿と心を持った、私が許せない」など、ヒルデは人間の姿に抵抗を覚えていました。

人間の姿は理想的な姿ではありません。

 

今のヒルデは昔と違って、神族の在り方に違和感を覚えています。

戦乙女の姿も、神族である自分になるため、理想的な姿ではありません。

 

彼女にとって理想的な姿とは、人間でも、神族の戦乙女でもないのです。

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超自我は理想を司ります。

故に、彼女は「アルフヘイムの妖精」なのです。

 

彼女の理想の姿は、彼女の苦悩と葛藤から来ているのですね。

これはストーリーの背景を裏付ける、非常に重要な動機となっています。

 

まとめ

補足:主人公を英雄と呼ぶ意味

ロード中に表示されるTIPS「英雄」で疑問が提示されていました。

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チューナー君を英雄と呼ぶことに意味があるようです。

 

ホニャはヒルデの超自我ですが……そもそも何故、現実世界にいるのでしょうか?

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チューナー君がノートゥングを使い、助け出していました。

ノートゥングの能力ですね。

 

この能力をもっと細かく見てみます。

調律時、夢世界へ入るには、チューナー君のノートゥングが必要でした。

チューナー君の同行者も夢世界に入れました。

 

調律時の同行者の流れは『現実世界⇒器楽部員の夢世界』です。

帰還する時は、逆で『器楽部員の夢世界⇒現実世界』ですね。

それに対し、ホニャを助ける場合は、『ヒルデの夢世界⇒現実世界』となります。

夢世界への帰還とほぼ同じ仕組みになっていました。

 

もし、結菜先輩の超自我に同じことをしたら、現実世界に結菜先輩が2人存在してしまいます。

精神世界(夢世界)から超自我が抜けるので、現実の結菜先輩の精神バランスが崩れてしまうでしょう。

そのため、普通の人には使えません。

 

※補足:夢世界は精神世界とも呼ばれています。

下の画像の通り、姫君の精神世界がヒルデの夢世界ですね。

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現実世界のヒルデは封印されていました。

だからこそ、超自我の召喚が可能だったのです。

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通常、戦乙女にとって「英雄」とは、世界を危機から救う救世主の意味です。

チューナー君を「我が英雄」と呼ぶのとは、趣旨が違います。

ホニャが主人公を「英雄」と呼ぶのは、彼にしかできない離れ業でホニャを救ったからですね。

 

……ところで、器楽部員には世界観を逸脱したネコ娘の珠樹先輩がいます。

彼女は精神のバランスの崩れにより、超自我の理想(ネコになりたい)が現実の姿に影響を与えているのかもしれませんね。

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