星の欠片の物語、ひとかけら版 補足C:星の欠片を戻せない問題とその対処(フォルダ10)

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『星の欠片の物語、ひとかけら版』の補足C。

フォルダ10はとても分かりやすい!

全て『ストーリーについて考察する』で扱っているので、記事が短めです。

そのため、最後のほうでフォルダの作者の正体について触れています。

フォルダ10を読み解く、

今回で3つ目のフォルダ!

フォルダ5が長めだったため、補足の残りはあと4割くらいです。

もし、ここまで順番に読んでいる方がいたら、ありがとうございます。

 

話をフォルダの10番に戻します。

このフォルダは、人格の分割と再統合時に起こる問題を取り扱っています。

他と比べて内容がシンプルで、分かりやすいのが特徴です。

 

それでは、フォルダ10の中身を載せておきます。

※解説する際に引用しているので、フォルダの全文は読まなくても大丈夫です。

『問題と対処、』

分割の過程で、仕組みを動かして行動すべき人格に記憶と知識と知恵が殆ど残らない事が分かった。

 

このままでは、自らの行動によって欠片を元に戻す行動を取る事が出来なくなってしまう。

誰かから助けを借りようにも、世界の果てに置かれ、砕けると同時にその存在が秘匿される以上、それは期待出来ない。

 

その為、『別の世界を覗き込む事が出来る装置』の仕組みをつくる事にした。

無論侵食さえ出来ていない向こう側にそれを直接送ることは出来ないが、このような仕組みがある事を知らせる事は出来る。

 

それが可能である事が分かっているのなら、必ずそれをつくって広める者が現れる。

使った者の座標軸がこの特異点と重なってさえくれさえすれば、ここに繋げる事が出来る筈だ。

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以上、フォルダ10の中身でした!

『ストーリーについて考察する』を読んだ方からすると、ほとんど解説が必要ないかもしれません。

ですが、一応、説明していきましょう。

 

 

人格の分割によりポンコツ少女が生まれる、

フォルダ10は、上から順に文章を見つつ説明していきます。

なので、最初のところから。

分割の過程で、仕組みを動かして行動すべき人格に記憶と知識と知恵が殆ど残らない事が分かった。(フォルダ10)

フォルダ5で人格の分割と再統合を扱いました。

そのため、始まりの「分割の過程」が人格の分割の過程であると察せられます。

 

そうして、人格を分割した結果  

生まれた人格に記憶と知識と知恵がほとんど残らないことが分かりました。

 

この人格の特徴は、プレイヤーが最初に出会う『のじゃ娘』と一致していますね。

ゲーム開始直後の少女自身も言っていました。

「わしの知識と知恵も欠片の方に持って行かれてしまったんじゃ」

知識や知恵があまり無いという、ドジっ娘な少女で間違いなさそうです。

 

文章には、仕組みを動かして行動すべき人格がポンコツになると書かれていました。

であるなら、仕組みを動かして行動すべき人格が『のじゃ娘』です

 

その「仕組みを動かして行動すべき人格」の意味について、考えていきます。

最初に「人格の分割の過程で」と出ていたので、その後に起こす行動は「星の欠片を核に戻して人格を再統合する」であると推測しました。

そのため「仕組みを動かして行動する」を「星の欠片を核に戻すこと」と考えます。

「仕組みを動かして行動すべき人格」は星の欠片を戻すべき役割を持つ人格であると言えます。

 

これを1つにまとめると、星の欠片を戻すべき役割を持つ人格を持った人物が『のじゃ娘』です。

 

 

アホの娘ゆえに欠片を戻せない、

このままでは、自らの行動によって欠片を元に戻す行動を取る事が出来なくなってしまう。(フォルダ10)

そのままですね。

人格を分割すると、欠片を戻すべき人格に記憶と知識と知恵がほとんど残らない。

『のじゃ娘』がアホの娘になる。

よって、欠片を元に戻す行動を取ることが出来ず、役割を果たせないことが問題となります。

 

 

星の核からは助けを呼べない、

『のじゃ娘』は自らの力で、欠片を元に戻せません。

そのため、誰かから助けを得ようとします。

しかし……

誰かから助けを借りようにも、世界の果てに置かれ、砕けると同時にその存在が秘匿される以上、それは期待出来ない。(フォルダ10) 

書かれているように、この星は世界の果てに置かれています

しかも、星が砕けると存在が秘匿されるようです。

 

これと同じことについて、『のじゃ娘』は次のように発言していました。

「星は砕け、機能を失ってしまった」

「そしてその御蔭でこの場所を誰も特定する事が出来なくなってしまった」

※一部省略しています。

 

期間限定特典の「音声再生可能な台本データ」にも同様にヒントが載っています。

物語概要に以下のように書いてありました。

砕けて力を失ってしまった星からは、脱出する事も他者から認識して貰う事も出来ない。

さりげなく、脱出も不可能であると書かれていました。

以上をまとめると……

星が砕けて機能を失うことで、他者から認識されなくなります。

そのため、向こうの異世界に存在する誰かから助けを得ることが出来ないのです。

 

 

助けを得るために仕組みをつくる、

助けを得るにはどうすればいいのか。

それについて考えたことが、次に載っています。

その為、『別の世界を覗き込む事が出来る装置』の仕組みをつくる事にした。(フォルダ10)

上記にある『別の世界を覗き込む事が出来る装置』。

プレイヤーが使用している『VRヘッドセット』のことです。

助けを得るために、コミュニケーションが取れるよう『異世界を覗く仕組み』を作ることにしました。

無論侵食さえ出来ていない向こう側にそれを直接送ることは出来ないが、このような仕組みがある事を知らせる事は出来る。 (フォルダ10)

『侵食』はフォルダ1に出てきました。

侵食とは、プレイヤーのいる現実世界に来ることです。

つまり、侵食さえ出来ていない向こう側は、こっちの世界(現実世界)のことを指しています。

 

その現実世界に、直接『異世界を覗く装置』を送ることは出来ません。

ですが、異世界を覗く仕組み』を送ることは出来るようですね。

そうすることにより、こちらに居る誰かが『異世界を覗く仕組み』を受信し、仕組みを知ることとなります

それが可能である事が分かっているのなら、必ずそれをつくって広める者が現れる。

異世界を覗く仕組み』を知った現実世界の誰かが、装置を作るはずです。

その装置はプレイヤーが使用する『VRヘッドセット』となります。

 

このあたりに書かれているものは、作中の設定として存在するものがほとんどです。

そのため、書かれていることをそのまま受け取るしかないですね。

 

 

装置を使って特異点とつながる、

フォルダ10、最後の文章です。

使った者の座標軸がこの特異点と重なってさえくれさえすれば、ここに繋げる事が出来る筈だ。

ゲームの冒頭の部分を指しています。

ゲーム開始直後、『VRヘッドセット』を使ったプレイヤーの目の前をノイズが覆いました。

特異点を通して異世界に繋がると、次第に視界が晴れていきます。

そして、プレイヤーは『のじゃ娘』と出会い、『のじゃ娘』は助けを得ることが出来ました。

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星の欠片を核に戻すためには、助けを得る必要があります。

それにはプレイヤーの協力が必須となっていました。

このような背景さえ分かれば、フォルダ10はほとんど説明を必要としませんね。

 

フォルダ10は以上です。

次はフォルダの作者について触れます。

 

 

フォルダの作者とは誰なのか、

前回のフォルダ5において、気になる表現がありました。

一旦は分割されるとはいえ、再構成の過程でそれを捨て去ることが出来るのであれば、そこに身を差し出すのに十分な理由足り得る。(フォルダ5)

この「そこに身を差し出す」は、星に身を差し出す(星が砕ける)ことで、人格が分割されることを指していました。

重要なのは「身を差し出す」のところです。

 

「身を投じる」「身を粉にする」のように、「身」は自分の身体を指す表現です。

「身を差し出す」も、自ら行動する表現になります。

 

フォルダ10にも同様の表現があります。

このままでは、自らの行動によって欠片を元に戻す行動を取る事が出来なくなってしまう。(フォルダ10)

これは人格を分割した後、『のじゃ娘』の知識や記憶がなくなることで、星の欠片を戻せずに困ってしまうという内容でした。

この「自らの行動によって」も、自身が行動している表現と言えるでしょう。

 

まず、フォルダ5の「自身の身を差し出していること」から、フォルダの作者自身が人格を分割しようとしていると読み取れます。

そして、人格を分割する前の存在からしたら、人格を分割したあとの『のじゃ娘』も、ある意味では自分である、と考えられます。

 

 

フォルダの作者は人格を分割する前の存在です、

まず始めに、フォルダの作者自身が人格の分割を行ないました。

そして、人格を分割することで生まれた存在が『のじゃ娘』です。

 

これらから考えると、フォルダの作者は人格分割前の存在ですね

つまり、『のじゃ娘』が人格を分割する前の存在がフォルダの作者です。

 

 

まとめ、

フォルダ10は単純明快でした。

人格の分割により、少女の知識や記憶がほとんど残らないため、星の欠片を戻せなくなる問題が書かれていました。

その問題に対する対処として、プレイヤーとコミュニケーションをとるためのツール、『異世界を覗き込む装置』を開発したそうです。

 

他のフォルダと同じく、分かりやすく文章を変換したバージョンを用意しました。

載せておきます。

『星の欠片を戻せない問題とその対処、』

人格を分割する過程において、人格を再統合するために、星の欠片を核に戻すべき役割を持つ『のじゃ娘』に、記憶と知識と知恵が殆ど残らない事が分かった。

 

このままでは『のじゃ娘』自らの行動によって、人格を再統合するためでもある欠片を元に戻す行動を取る事が出来なくなってしまう。

この世界の誰かから助けを借りようにも、世界の果てに置かれ、砕けると同時に(機能を失って)星の存在が秘匿される以上、誰かの助けは期待出来ない。

 

そのため、『別の世界を覗き込む事が出来る装置』の仕組みをつくる事にした。

無論、向こう側の世界(現実世界)へ行くことが出来ていないので、『別の世界を覗き込む装置』を直接送ることは出来ないが、その装置の仕組みがある事を知らせる事は出来る。

 

別の世界を覗き込むことが可能である事が分かったのなら、必ず『別の世界を覗き込む事が出来る装置』をつくって広める者が現れる。

装置を使った者(プレイヤー)の座標軸がこの特異点と重なってさえくれさえすれば、こっちの世界の特異点(ゲームの開始位置)に繋げる事が出来る筈だ。

(そうすることでプレイヤーの助けを借りられるだろう)

作中の設定とプレイヤーの必要性。

それらが上手く組み合っています。

このあたりも含めて、きっとVRのためのシナリオなのでしょうね。

 

 

以上、補足Cのフォルダ10編でした。

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