星の欠片の物語、ひとかけら版 補足D:致命的な問題と今後の課題(フォルダ12)

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『星の欠片の物語、ひとかけら版』の補足D。

他と比べ、毛色の異なる記事。

こんなことを書いて大丈夫なのだろうか。

フォルダの12番を読み解く、

最初に読み解くフォルダを1・5・10・12に絞りました。

そのうちの1・5・10を読み解いてきたので、残るは12番のみ!

 

このフォルダは見逃しやすいため、入手出来なかった方も多いはず。

毎度のことですが、フォルダの原文を載せておきますね。

※解説する際に引用しているので、フォルダの全文は読まなくても大丈夫です。

『歪みの薄さ、』

この世界とあの世界で仕組みの存在を周知した段階で、致命的な問題が発覚した。

仕組みで取り出せる歪みの薄さである。

 

歪んでいて一見立体的に見えていたが故の誤計算。

侵食に必要な燃料として質量が足りない上、薄さ故に保存する為の枠組みから逃げ出してしまう。

 

おまけに元人格からの制御で抑え込まれていた『歪み』は『因果』に変わり、それまで押さえつけていた元の人格に復讐を図る。

砕ける欠片の数だけ人格も別れるという仕様のまま、結果的に欠片は1つしか用意出来なかった。

 

量を束ねて厚みを増すなどして、解決する手段があれば話は変わってくるかもしれない。

しかし問題解決の手掛かりすらない今、この仕組みはもう一段、人に見つからないように秘匿するしかない。

閉じる

これが最後です。

今までと異なり、読み解く順番が前後します。

前半は『因果』を、後半で『歪みの薄さ』について扱っています。

前半はフォルダ5に出てきた「捨て去りたい人格」が関わる内容です。

そのため、フォルダ5を読んだ後でないと理解しにくいと思われます。

なので、後半の『歪みの形、』まで読み飛ばしてもかまいません!

後半はこちらから!

 

補足D、フォルダ12編のスタートです!

 

 

『因果』に関する問題、

おまけに元人格からの制御で抑え込まれていた『歪み』は『因果』に変わり、それまで押さえつけていた元の人格に復讐を図る。(フォルダ12)

『因果』に関しては、不明な点が多いので、完全には分かっていません。

キーワードを抜き出しつつ、分かる範囲で説明していきます。

主なキーワードは『元人格』『歪み』『因果』の3つです。

 

少女の人格

念のため、少女の人格について整理します。

ゲーム開始時に会う少女に名前が無いため、これまでの記事では統一して、『のじゃ娘』と呼んでいました。

『のじゃ娘』は、星の核に欠片を戻す役割を持った人格を所有しています。

 

フォルダ5の補足では、フォルダの作者の正体について触れました。

それは『のじゃ娘』の人格が分割される前の存在である、と紹介しています。

 

これ以降、『因果』について説明する際は以下のようなルールを決めて、それぞれの人格を呼びます。

  • フォルダの作者=少女O
  • のじゃ娘=少女A

『ストーリーについて考察する』では、ゲーム終盤で出会った『口調の異なる少女』を少女Bとしていました。

ですが、この記事では扱わないので、無視しても大丈夫です。

 

 

では、『因果』について説明していきましょう。

 

 

『元人格』

主なキーワードの1つ目、『元人格』。

『元人格』が文字通り、本来の人格を意味するのであれば、『元』は分割前の少女Oのことです。

なので、『元人格』は少女Oが持っている人格であると推測しました。

 

『歪み』

主なキーワード、2つ目は『歪み』。

歪みは、フォルダ1より「本来の場所に収めようとしても、どうしてもはみ出してしまうやっかいな部分」と書かれていました。

しかし、「元人格からの制御で抑え込まれていた」と書いてあるため、『歪み』は少女Oの人格によって抑え込まれていたものです。

『歪み』も何らかの人格を指しているはずですね。

そのため、フォルダ1で書かれた説明とは異なったものであると考えられます。

 

『歪み』という人格

フォルダ12では、『歪み』は『因果』に変わったとされています。

この『歪みという人格』は何がきっかけで、『因果』に変化したのでしょうか?

 

フォルダの続きには、以下のように書いてあります。

砕ける欠片の数だけ人格も別れるという仕様のまま(フォルダ12)

「人格も別れる」とあるので、『歪み』は人格の分割により『因果』となったと考えられます。

 

ここまでに分かったことをまとめます。

  1. 元人格:少女Oが持つ人格
  2. 星の核に欠片を戻す役割を持った人格:少女Aの持つ人格

1番の『少女O』の人格が別れて生まれたものが、2番の『少女A』。

  1. 『歪み』は元人格が抑えていた人格
  2. 『歪み』は人格の分割により『因果』に変化した。

1番の関係性を別の形で表すと、元人格の中に『歪み』が存在するとなります。

 

 

フォルダ12に「砕ける欠片の数だけ人格も別れる」とありました。

元人格と少女Aの持つ人格の関係は、星の欠片を1つしか用意できなかった時のものです。

元人格と『歪み』、そして『因果』は星の欠片が増えた時のものである可能性があります。

 

欠片の数が増えて、分裂する人格の数も多くなったと仮定して考えてみます。

『元人格』の中にあった『歪み』は、人格の分割によって、この『歪み』という人格を持った少女になる可能性があります。

『歪み』は、本来、『元人格』が抑えていたものです。

『歪み』という人格を持った少女になった時、その制御は効かなくなります。

その場合、その少女はどんな行動をとるのでしょうか?

 

 

「元の人格に復讐を図る」

おまけに元人格からの制御で抑え込まれていた『歪み』は『因果』に変わり、それまで押さえつけていた元の人格に復讐を図る。(フォルダ12)

答えが書いてありました。

『歪み』という人格を持った少女は、元の人格に復讐を図ります。

 

この仮定が正しければ、『歪み』という人格を持った少女が『因果』です。

 

加えて、元の人格とは、人格の分割により生まれた、『因果』以外の他の人格を指しているのでしょう。

さらに、『歪み』は抑え込んでいた元人格に対して怨んでいるとも考えられます。

 

以上を踏まえて考えると、フォルダ5に出てきた「捨て去りたい人格」とは『歪み』という人格を指しているのではないでしょうか。

 

仮定して推測していることもあり、『因果』に関して、現在の手掛かりで分かるのは以上です。

続編で明らかになると良いですね。

 

 

問題解決後の仕組み、

『歪みの薄さ』について触れる前に、1つ補足します。

しかし問題解決の手掛かりすらない今、この仕組みはもう一段、人に見つからないように秘匿するしかない。(フォルダ12)

フォルダ12に書かれている問題は2つ。

「歪みが足りない問題」と「因果に関する問題」です。

これらが解決してから必要になる仕組みとは何なのか。

現状、問題を解決したあとに行なうことと言えば『侵食』しかありません。

そのため、侵食する上で必要となる仕掛けなのではないかと推測しています。

 

 

歪みの形、

歪みエネルギーの正体、

まず、最初に断っておきます。

ここで扱う「歪み」は「はみだした部分」ではなく、「歪みエネルギー」の方です。

毎回、歪みエネルギーと書くとテンポが悪くなるので、以降「歪み」で通します。

 

では、文章を見ていきます。

この世界とあの世界で仕組みの存在を周知した段階で、致命的な問題が発覚した。(フォルダ12)

ここの仕組みはフォルダ10で触れたように、異世界を覗き込む装置の仕組みです。

フォルダ10の「(あの世界に)仕組みがある事を知らせる事は出来る」と一致しています。

ちなみに、フォルダ12では「周知した」となっているので、フォルダ10より後に書かれた事が分かります。

 

続きを読みます。

仕組みで取り出せる歪みの薄さである。

歪んでいて一見立体的に見えていたが故の誤計算。

(フォルダ12)

ここでも「仕組み」と出てきますが、星の核に欠片を戻す方の仕組みですね。

どうやら星の核に欠片を戻すことで得られる歪みが、想定よりも薄かったそうです。

 

このあとで「量を束ねて厚みを増す」と書かれていることから判明するのですが……

この『薄さ』は濃度ではなく、厚さの方でした。

 

それまでのフォルダの作者は「歪み」を立体的なものと勘違いしていたそうです。

 

もし、「歪み」が『例のアレ』だとしたら……

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書かれた人間が立体的に見えたのだと思います。

それが勘違いの原因でした。

 

実際の「歪み」は薄っぺらい形状です。

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諭吉先生と言えば『一万円札』。

そう、『例のアレ』とはお札のことです。

紙幣なので、薄い形をとっています。

 

検証を進めます。

薄さ故に保存する為の枠組みから逃げ出してしまう。(フォルダ12)

「枠組み」は歪みを保存するための入れ物(保存容器)を指しているようです。

 

紙幣を入れるための物と言ったら……

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財布です。

量を束ねて厚みを増すなどして、解決する手段があれば話は変わってくるかもしれない。(フォルダ12)

「歪み」を束ねることで、問題を解決できるかもしれないらしいです。

紙幣を束ねます。

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札束です。

表現としては、他のお札でも問題無いのでしょうが、ここは例として、一万円札を束ねました。

紛うことなき、札束。

世の中、これで解決できることは多くあります。

 

「歪み」は星の欠片の材料であると、『ストーリーについて考察する』や『補足Cのフォルダ5編』で書きました。

そして、「ひとかけら版」は星の欠片の材料(歪み)を確保するための物語だったとも書いています。

 

…………。

これで分かったと思います。 

『歪み』=『Money』!

「ひとかけら版」は続編の資金(歪み)を確保するための物語だったんです。

そのためにプレイヤーは協力していたのですね。(メタい)

 

 

まとめ、

フォルダ12のまとめ。

一言で表すと『歪みはお金』。

 

フォルダ12の内容を置き換え、分かりやすくしたものを載せておきます。

『歪みの薄さ、』

この異世界とあの現実世界で、『別の世界を覗き込む事が出来る装置』の仕組みの存在を周知した段階で、致命的な問題が発覚した。

 

星の核に星の欠片を戻すことで取り出せる、歪みの厚みの薄さである。

(紙幣なので、ペラッペラです)

 

歪んでいて一見立体的に見えていたが故の誤計算。

(紙幣に書かれた人物が立体的に見えていました)

現実世界に行くのに必要な燃料として質量が足りない上、薄さ故に、保存容器(財布)から逃げ出してしまう。

(時間の経過と共に、財布から出て行くのは仕方がありません)

 

おまけに元人格(少女Oの人格)からの制御で抑え込まれていた『歪み』という人格は、人格の分割によって、『歪み』という人格を持った少女である『因果』へと変わり、それまで押さえつけていた元の人格(人格分割後に生まれた他の人格)に復讐を図る。

 

砕ける欠片の数だけ人格も別れるという仕様のまま、結果的に星の欠片は1つしか用意出来なかった。

歪みの量を束ねて厚みを増す(札束にする)などして、解決する手段があれば話は変わってくるかもしれない。

 

しかし問題解決の手掛かりすらない今、向こうの世界に行くための仕組みは、もう一段、人に見つからないように秘匿するしかない。

補足D、フォルダ12編は以上です。

星の欠片の物語の記事はこちらからどうぞ。

 

 

あとがき、

非常に長い考察を読んで頂き、ありがとうございます。

この考察は、ラストのアレが書きたかったから書いたものでした。

 

最後に少しだけ、思ったことを自由に書き記しておきたいと思います。

実は、この『星の欠片の物語』という作品。

出てくるあらゆるものに、複数の意味を持たせています。

 

例えば、装置に差し込んだブロック。

ギミックとして、装置を起動させる・ケーブルの断線した部分を補うなどの通電させる要素として機能していました。

物語の設定としては、わざと装置にブロックが綺麗に嵌らないよう設計し、歪みを発生させる意味も持たせていました。

 

歪みエネルギーもそうですね。

星間移動装置の原動力として機能し、星の核と欠片を移動しました。

それは歪みエネルギーを使い、空間を越えて移動することでもあります。

侵食する際には、次元を超えるのに使うと、予想で書きました。

本作では、歪みエネルギーそのものが、空間や次元を移動するのに相性の良い燃料として書かれています。

一方で、星の欠片の材料にもなり、メタな意味合いとしては『お金』もありました。

 

1つの物に複数の意味を重ねていることで、自転車創業さんの作品群の中でも、かなりシナリオが分かりにくい部類となりました。

プロローグ版である事を差し引いて考えたとしても、ですね。

それは、制作する上でのコスト面も考えてのことかもしれません。

ですが、作品について考察することにより、制作者の意図・創意工夫・試行錯誤の形跡を伝えることで、印象が変わることもあると思っています。

この考察によって『星の欠片の物語』の見方が少しでも変わったのなら、筆者としては幸いです。

願わくは、続編が発売されることを祈りつつ、これで終わりにしたいと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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