星の欠片の物語、ひとかけら版 考察2の補足、フォルダ5編

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『星の欠片の物語、ひとかけら版』の考察2の補足、フォルダ5編です。

フォルダの5番を読み解く、

フォルダ1編の冒頭で、読み解くフォルダを1・5・10・12にしました。

ここでは5番を読み解いていきます。

もう一度、確認したい方のために、フォルダ5の内容を置いておきます。

▼『代償と交換条件、』

一旦は分割されるとはいえ、再構成の過程でそれを捨て去ることが出来るのであれば、そこに身を差し出すのに十分な理由足り得る。

これは犠牲でもなければ生け贄でもなく、交換条件である。

 

無論分割された状態で自らを元に戻す事が叶わず、そのまま取り残される危険は否定しない。

当然ながら再統合された人格が前と同じである保証はない。

 

手順の過程で本来の目的ではない人格が選出され、取り除かれる可能性も否定できない。

リスクは掲示してある。

 

最低限の退出料は必要だが、踵を返す者を引き止める仕組みは用意していない。

これを構成する材料は人の行動後の残留物を混ぜ合わせた上での再利用。

 

統一感はいささか失われてしまうが、そうであるが故に訪れた者への試行錯誤の幅を無数に用意する事も出来る。

最初にフォルダ5と10で共通していることについて触れます。

 

 

フォルダ5と10の共通項、

2つのフォルダで似ているところを抜き出してみます。

  • 「再統合された人格」(フォルダ5)
  • 「行動すべき人格」(フォルダ10)

「人格」が共通していますね。

 

そして、もう1つ……

  • 「一旦は分割されるとはいえ」(フォルダ5)
  • 「分割の過程で」(フォルダ10)

「分割」も出てきます。

 

 

「一旦は分割される」と「再統合された人格」  

人格が再統合されるということは、一度、分割されていなければなりません。

つまり、人格が別れ、再び統合される過程がメインとなっています

 

これを踏まえた上で、細かく見ていきましょう。

 

 

捨て去りたい「それ」、

「一旦は分割されるとはいえ、再構成の過程でそれを捨て去ることが出来るのであれば、そこに身を差し出すのに十分な理由足り得る」

人格の分割と再構成の過程で捨て去ることの出来る「それ」とは何でしょうか?

後ろのほうに手掛かりがあります。

「手順の過程で本来の目的ではない人格が選出され、取り除かれる可能性も否定できない」

書いてあるとおり、過程で取り除けるのは人格です。

 

 

人格を取り除くには、

先ほど「そこに身を差し出すのに十分な理由足り得る」とありました。

これまでの内容からそこに身を差し出すことで、人格の分割を行なうことができると考えられます。

 

フォルダ12より

「(星が)砕ける欠片の数だけ人格も別れるという仕様」

と書いてありました。

 

つまり、星に身を差し出し、その星が砕けることで人格が分割します。

 

 

人格を再統合するには、

人格を分割したのであれば、再び再構成しないといけません。

それに関して、少女がゲームの冒頭で、

「欠片が元に戻ってさえくれれば、それに合わせて知識と記憶も戻ってくると思うがな」

と言っていました。

 

これが正しければ、星の核に星の欠片を戻すことで人格が戻ります

 

 

代償と交換条件、

ここでフォルダ5の前半部分のまとめです。

「無論分割された状態で自らを元に戻す事が叶わず、そのまま取り残される危険は否定しない。

当然ながら再統合された人格が前と同じである保証はない」

 「手順の過程で本来の目的ではない人格が選出され、取り除かれる可能性も否定できない」

以上のリスクをまとめると……

  • 人格を統合できず、星に残される危険性
  • 戻った人格が前と同じにならない可能性
  • 目的と異なる人格を捨ててしまう可能性

 

これらは目的の人格を捨て去るための交換条件となっていますね。

同時に星を砕き、核に欠片を戻すことになるので、侵食に必要な歪みを手に入れる手段でもあります。(フォルダ1参照

 

 

リスクを軽減するために保険をかける、

フォルダ5の後半に入ります。

ここには上記で出てきたリスクを軽減するための対策が書かれています。

 

フォルダの作者にとって、もっとも重要な目的は侵食を行なうことです。

そのために星の核に欠片を戻すことでエネルギーを得ようとしています。

人格を捨て去ることは、その過程で達成できる目的のひとつでしかありません。

 

なので、失敗したときの保険をかけるのであれば、星の欠片を構成するためのリソースを確保することが第一となります。

 

 

フォルダ5からの引用です。

「これを構成する材料は人の行動後の残留物を混ぜ合わせた上での再利用」

星の欠片を構成する材料は、人の行動後の残留物を混ぜ合わせたもの。

 

では、リソースとなる「人の行動後の残留物」とは何でしょうか?

ここでは文字通り、プレイヤーが別の世界に干渉することで発生するエネルギーと考えました。

 

蛇足ですが、ANOSシリーズのプレイヤーであればイメージしやすいはず。

だらよのアレに近いものと思われます。

 

 

プレイヤーを引き止める、

リソースを確保するには、プレイヤーに行動してもらうしかありません。

プレイヤーが諦める可能性もあるので、出来れば引き止めたいところです。

 

それに関する文章が以下の部分です。

「最低限の退出料は必要だが、踵を返す者を引き止める仕組みは用意していない」

この「最低限の退出料」は、星の欠片を構成する上で最低限必要なリソースですね。

そして、「踵を返す者」は文字通り……

別の世界を覗きこむのをやめようとするプレイヤーのこと。

 

結果的に、プレイヤーを引き止める方法は用意することが出来なかったようです。

 

 

リソースを確保するためには、

プレイヤーを引き止めることが出来ないのであれば……

プレイヤーの可能性の幅を広げてしまえばいいのです。

 

フォルダ5のラストから。

「統一感はいささか失われてしまうが、そうであるが故に訪れた者への試行錯誤の幅を無数に用意する事も出来る」

 

これを考察する上で、重要なヒントがあります。

終盤に出てくる、もう一人の少女が

「この様な接点のある世界は、『別の世界を覗き見る装置』を使った人の数だけ発生する」

と言っていました。

 

つまり、プレイヤーの数だけ並行世界が存在します

並行世界があれば、プレイヤーは様々な行動を取るでしょう。

そうすれば、最低限のリソースを確保できる世界も存在するはずです。

 

 

まとめ、

フォルダ1と同じく、分かりやすく変更したフォルダ5です。

『人格の分割と再統合の代償と交換条件、』

人格が一旦は分割されるとはいえ、再構成の過程で目的の人格を捨て去ることが出来るのであれば、(砕ける前の)星に身を差し出すのに十分な理由足り得る。

 

これは犠牲でもなければ生け贄でもなく、交換条件である。

 

無論、人格が分割された状態で自らを元に戻す(再統合する)事が叶わず、そのまま星の核に取り残される危険は否定しない。

当然ながら再統合された人格が前と同じである保証はない。

 

人格の再統合の過程で本来の目的ではない人格が選出され、取り除かれる可能性も否定できない。

リスクは掲示してある。

 

失敗したときのために、最低限の退出料(プレイヤーが干渉することで発生する残留物、エネルギー)は必要だが、こちらの世界を覗くのをやめようとするプレイヤーを、引き止める仕組みは用意していない。

 

星の欠片を構成する材料は、プレイヤーの干渉によるエネルギーを混ぜ合わせた上での再利用したもの。

並行世界が存在するため、プレイヤーの行動は様々で、(混ぜ合わせる上で、エネルギーの)統一感はいささか失われてしまうが、並行世界があるが故に、プレイヤーへの試行錯誤の幅を無数に用意する事も出来る。

そうすれば最低限の退出料を確保できるだろう。

以上、フォルダ5でした。

 

 

フォルダ10はこちらから。